微生物生産食品:酒類や発酵食品

酒税法では、アルコール分1%以上の飲み物を酒類という。

日本国内において、酒類の定義とその種類、品目は酒税法で定められています。
酒類とは、「アルコール分1度(容量比で1%)以上含有する飲料」のことをいいます。

酒税法では、発泡性酒類、醸造酒類、蒸留酒類および混成種類の4種類に分類されており、また、原料と工程によっても細かく分類できます。

(答え) 〇

【参考文献】
総則 国税庁
https://www.nta.go.jp/taxes/sake/qa/01/01.htm

酒類の分類及び品目と酒類の定義 公益財団法人 日本関税協会
https://www.kanzei.or.jp/refer/in_t/internal_tax1.htm

ビールは、でんぷんを糖化してから酵母を働かせる単発酵酒であり、上面発酵のビールはラガービールと呼ばれる。

ビールは、醸造酒に分類されます(酒税法では、発泡性酒類)。
醸造酒とは、果実や穀類を原料として発酵させたものを、そのままあるいはろ過して製品にしたもののことを言います。
醸造酒はさらに、以下のように分類されます。

単発酵酒・・・原料の糖類を直接酵母でアルコール発酵させる
複発酵酒・・・穀類等のでんぷんをまず糖化させて、得られた糖分を発酵させる
単行複発酵酒・・・糖化した後アルコール発酵させる
並行複発酵酒・・・糖化と発酵を同時に進める

ビールは、大麦麦芽・ホップ・水を主原料として作られる単行複発酵酒です。
アルコール度数は4~8%で、ホップ由来の苦味と芳香を持っています。
この苦味と芳香の成分は、ホップのフムロンが工程中の煮沸により苦味の強いイソフムロンに変化することで生成されます。

ビールは、発酵に使う酵母の種類によって「上面発酵」と「下面発酵」に分けられます。
上面発酵・・・発酵が進むと麦汁の上部に酵母が浮き上がる性質の酵母を使ったビール
       室温で数日間発酵・貯蔵しただけで飲むビールで、主に英国で製造されている
下面発酵・・・発酵が進むにつれて、タンクの底の方に沈降していく酵母を使ったビール
       沈んだ酵母を取り除いた後、樽に詰めて低温で熟成する
       日本、ドイツ、米国などで製造されており、ラガービールとも呼ばれている

(答え) 単行複発酵、下面発酵

【参考文献】
上面発酵、下面発酵とはなんですか? よくあるご質問 サッポロビール
https://www.sapporobeer.jp/support/customer/faq/0000000344/

ワインは、ぶどう酒酵母単用で製造する蒸留酒であり、酸化防止のために亜硝酸塩を加えて作られる。

ワイン(ぶどう酒)は、ぶどうを原料とする醸造酒で、単発酵酒のひとつです。

蒸留酒とは、醸造酒を蒸留してアルコール度数を高く(20~70%)した酒類のことです。
味が淡泊である一方、独特の強い香気を持っています。ウイスキー、ジン、ウォッカ、焼酎などがあります。

一般的なワインの製造工程では、雑菌の繁殖抑制、酸化防止、色素の安定化のために
亜硫酸塩を添加します。

(答え) 醸造酒、亜硫酸塩

【参考文献】
酒うつわ研究 ワイン醸造の基礎 亜硫酸の話 後藤奈美
https://kitasangyo.com/pdf/e-academy/tips-for-bfd/BFD_19.pdf