食品CROによるマーケティング・リサーチ

意外に思われるかもしれませんが、私共はマーケティング・リサーチに関する研究や実績もあります。大手広告代理店やリサーチ会社の下請けのような形や臨床試験に組み込むような形で実施してきました。それもそのはず、心理学や統計学などは大学で講義をできるレベルの研究員を抱えていることもあり、一般的なリサーチ会社よりもレベルの高い業務が可能であったりします。

クライアント様にお役に立てる方向性を考えておりましたところ、明確にマーケティング・リサーチに力を入れる方向性が決まりました。

以下は実施が可能なマーケティング・リサーチの候補です。下記の項目以外にも実施可能な調査もありますので、ご相談頂けますと幸いです。それぞれの詳細は別途作成予定ですが、アンケート調査についてはプロトコール詳細な説明ページにも多少追記しました。

アンケート調査

これは私共が最も得意としている研究(リサーチ)の1つです。この研究に着手した2005年頃は、質問紙(アンケート)を使った健康食品の有効性の評価を胡散臭いと言われたこともありました。2015年から機能性表示食品の制度が始まり、不安、疲労、便秘など質問紙で有効性を評価する研究が多く実施されるようになりました。つまり、私共は約10年先駆けて実施しており、20年近い実績があります。

具体的には、VAS(Visual Analog Scal)やSD法がマーケティング調査に最も適合すると考えられます。満足度の評価、ブランドイメージやコンセプトの受容性(受け入れられているかどうか)の調査などに適用できます。一般的なマーケティング調査の質問紙(アンケート用紙)をいくつか確認をしたのですが、心理学の基本を踏まえていないものが多くありました。数値化のために重要な要素であり、私共は自信を持って結果を提示できます。

社内外で利用しているアンケート用紙が既にある場合などご準備頂ける場合は(被験者さまや作業に大きな負担が生じない範囲にて)無償でお引き受けできます。質問紙設計や調査の分量が多いなどは都度ご相談になりますが、30~50万円の範囲で概ね実施できるかと思います。

統計解析

普段の臨床試験では、有効性があるか否かを判断することが重要ですので、統計手法も予め決めていることが多いです。t検定分散分析を一般的に利用しています。

臨床試験と合わせてマーケティング・リサーチをする利点として、以下が挙げられると思います。

  • 4週間など長期の試用によるデータが得られる
  • 試用の前後での感覚や意見の変化を確認できる
  • プラセボ効果(≒ブランドやイメージ)の大きさを確認できる

臨床試験では統計手法を試行錯誤することは奨励されていませんが、マーケティング・リサーチでは様々な統計手法を駆使することが可能です。

例えば、「血液検査の値に変化が大きいひとの方が満足度が高い」といったことを回帰分析などで可能であり、逆に、満足度を高めるための商品設計に活かすという展望もあります。マーケティングで利用される機会の多いクロス集計や多変量解析なども、もちろん実施可能です。

グループインタビュー

ここまで読んで頂けますと、私共がマーケティング・リサーチも専門家であることがご理解頂けると思います。ですが、インタビューについては流石に無理だろうと思われるかもしれません。こちらは、研究というよりも教育の方で圧倒的な実績があります。

約20年前、京都大学初ベンチャー企業であるNPO法人KGCの柴田有三代表より、ブレインストーミングの手法を習得しました。その後、研究チーム内外での問題解決にブレインストーミングの手法を活用しました。

ブレインストーミングは管理栄養士過程の栄養教育論でも紹介されていることから、ゼミで実施していました。また近畿大学での少人数制のゼミでの実施、高校生への出前講義、国外からの短期留学生の方には英語で実施しました。つまり、これも約20年で数百回に及ぶグループインタビューのファシリテーション(運営)実績があります。

これも一般的なグループインタビューと違って、有効成分を摂取した方々、もしくはプラセボを摂取した方々で意見がことなることも考えられます。どのリサーチ会社でも実施できないような結果をご提示できるかもしれません。

弊社は他社に比べて費用が数分の1になることが多いですが、これも一般的なリサーチ会社に比べて安価になる可能性が高いです。1回の実施を20万円でお引き受けできます。試験品とプラセボを比較されるのであれば20万円×2=40万円となります。

デプスインタビュー

一人ずつ個別でインタビューをする方法です。上記のグループインタビューに比べて様々方法を駆使することができます。ゼミなどで実施しているのは、マインドマップを使った方法、評価グリッド法を使った方法を多く実施しました。特に評価グリッド法は、創始者である讃井純一郎先生が直接実施される講習会に参加して技術を習得しました。より深い価値判断を探る際に利用できます。これは1名につき5万円で実施可能です(オンラインでのインタビュー、一般的には3名以上が良いとされています)。

Web調査(デスクリサーチ)

私共の調査は主に科学論文をすることが多いですが、安全性調査などでWebサイトの検索を使うこともあります。科学論文は英語であることが多く、海外の調査も問題なく対応可能です。これは「目利き調査」に近いスキームで実施できますので、30万円程度で実施可能である案件が多いかと思います。

コンサルティング

上記のWeb調査も、まとまった内容を調べて結果の判断をするようなタイプでなければ、毎月ステップ・バイ・ステップで進めることが安価になります。これは、月額3万円から実施可能です。

SWOT分析などの一般的なマーケティングの方向性決定などにもお役に立て頂けます。これは、就職活動で良く使われており指導実績があります。対面が必要な場合も10万円でお引き受け可能で、会社に伺ってブレインストーミングを実施することなども可能です。

コンサルティングについての詳細もご覧頂けますと幸いです。