糖調唐辛子の効果

 「唐辛子」と聞くと、鷹の爪やハバネロなどが想像されますが、ピーマンやパプリカも「唐辛子」の仲間です。

 私共の研究した 「 糖調唐辛子」 は機能性表示食品として受理されました。「 糖調唐辛子」はその名前の通り、「食後の血糖値の上昇を抑える」という表示を認められています。

 スーパーなどで手軽に手に入る地域もあり、数年前から利用されていたようです。私もピーマンやパプリカよりも癖のない味だと感じます。

具体的な研究の内容

 機能性表示食品の届出には、「関与成分分析」と「臨床試験」が必要になります。

「関与成分分析」は工業試験場で検査され、有効成分の「ルテオリン」という物質が、10回以上実施しても基準値以上あることが証明されています。一度だけの分析じゃダメというのも、厳しい基準です。

「臨床試験」については、食事をした後の血糖値がどのように変わるかを調べました。これは、皆様ご存知の「サトウのごはん」を食べてもらって、食べる前、食べた後(30分、60分、120分)の血糖値を調べます。

 被験者になると、なかなか痛い実験です。私は痛いのが苦手なので、一番細い針を使い、普通は指先を刺すのですが(指先採血と言われています)、あまり痛くない耳たぶにしており、さらに他の人にお願いして目を閉じながら採血をしてもらうといった具合です。そうすると、ほぼ無痛です。女性の方が、あまり痛がらない傾向にあるように感じます。

 上記の動画のような実験によって、「調糖唐辛子」の血糖値が抑制効果が確認できました。ちなみに、血糖値が上がるとお腹いっぱいを感じると言われていますが、急激に下がるからか、「調糖唐辛子」を食べていない方のグループの方が、空腹を訴えます。私も2時間後が、かなり待ち遠しく感じられました。

血糖値が抑えられる仕組み

 機能性表示食品の届出には、「関与成分」「臨床試験」に加えて「作用機序」に関する説明をする必要があります。 「調糖唐辛子」 に含まれる「ルテオリン」は、デンプンを分解する酵素の働きを抑えて、急激に血糖値が上昇することを抑えることが知られています。

研究成果の公開

「調糖唐辛子」は食後の血糖値を抑えることが分かり、その論文を「薬理と臨牀」という研究雑誌に発表しました。非常に急かされていたこともあり、研究開始から論文受理までは約1年間。かなり苦労した研究でもあり、機能性表示の取得をできたと聞いたときは大変嬉しく思いました。

 その後、雑誌に掲載するために取材も受けました。一度、近畿大学本部(大阪府東大阪市)に間違えて訪問して下さり、その後、福岡キャンパス(福岡県飯塚市)に足を運んで頂きました。

 ピーマンの青臭さを少なくして食べやすくしたような使いやすい野菜でもあり、さらに、飲みやすい製品も開発されていて、皆様の食卓で使われることを期待しています。