香り(アロマテラピー)の効果検証に関する研究

 当研究グループでは、食品だけでなく、香り(アロマテラピー)に関する研究も数多く実施しています。大手企業からの依頼や国家プロジェクトとして実施することが多く、リラクゼーションを中心とした脳神経系に対する機能を求めらることが特徴です。アロマテラピーなどで多くの方が経験している通り、リラクゼーションなどの効果(リラックス効果、鎮静効果)が証明されました。

香り(アロマテラピー)の研究概要

 香り(アロマテラピー)の研究の難しさは感覚による効果と吸入による効果が組み合わされているということです。ミリグラム単位で効果のある食品成分は多いですが、香り物質は口から摂取する食品成分と同じくらいに体内に吸収されています。

香りとプラセボ効果

 香りは、そもそも感じることができるので、プラセボ効果を排除することが困難です。多くのアロマテラピーに関してプラセボと比較している研究は稀であり、その効果の真偽は明らかではありません。

 プラセボ効果を排除するためには、かなり大掛かりな仕掛けをすることも少なくありません。例えば、木の香りの効果を検証するために、外観や内装をそっくりにした小屋で実験したこともあります。

香りの効果評価方法

 香りの効果はアロマテラピーに連想される通りリラクゼーションを求められることが多く、一般的な臨床試験とは多少異なった手法を利用することが多いです。脳波や心電図解析による自律神経活動の数値化は、主に香りの研究で利用されています。

 心に対する効果が中心となるので、臨床試験と同様に、質問紙評価が活躍します。脳波や心電図解析以上に検出感度が高いことも多くありました。

香りの研究事例

 約20年前より香りの研究を実施してきました。その際に気付いた重要な事実としては、好き嫌いが大きく効果に関わることです。そのため、香りを感じなくなくなるほど薄くすると、物質の効果が明確に評価することが。

 現在の研究グループでは、約10年前から香りの研究を実施してきました。ベチバーは、産学連携で実施した香り研究として、初めての研究になります。

2018年に実施した主な研究として、イグサに関する研究があります。これは、研究室の一部に畳を敷き、その畳を効果のないもの (イグサではない紙製の) に敷き換えて、その効果を検証するという大変な苦労がありました。

杉の香りに関する研究

 香りの研究で最も多くの時間や労力をかけている研究は、杉の香りに関する研究です。論文化が滞っており、睡眠に関する効果については、やっと社会に出すことができました。

 2019年現在、徳島杉の効果検証を実施しています。杉の効果は既に実証されているので、加工方法の違いによる効果を検証する予定です。