研究レビュー(システマティックレビュー、SR)の実務と費用(価格例)

ここで説明する 「研究レビュー」とは、機能性表示食品に申請するための文献調査で「システマティックレビュー(systematic review, SR)」とも呼ばれています。機能性表示食品を申請するための研究レビューには複数名の研究者の関与が求められており、一般的な企業では実施困難です。弊社は大学発ベンチャーという性質上、多くの博士研究員を抱えており、研究レビューを円滑かつ格安にて受託可能です。

化粧品や香り等の製品開発に直接的に関係はないですが、同様のプロセスが重要になるかと考えています。エビデンス(科学的根拠)のない広告表現をすることは厳罰が科せられるようになりました。つまり、研究論文を調査してそれを広告表現に反映することは、景品表示法対策としても活用できます。後半には研究レビューの費用も記載しておりますので、ご検討頂いている企業の方などは最後までご覧頂ければ幸いです。

機能性表示食品に向けた研究レビューの実務

機能性表示食品に関する研究レビューにつきましては、消費者庁のサイトなどが参考になります。このパンフレットにも書かれております通り、研究レビューの作業自体は「文献調査」です。「研究レビュー」も「文献調査」も敷居が高いと感じる場合は、「検索」と「まとめ」に近いと解釈して頂いても良いかと思います。

文献調査はPubmedを主に利用

多くの研究者は、GoogleやYahooと同様に、主にPubmedと呼ばれるデータベースを利用して研究論文を検索しています。日本語の論文は医中誌(NPO医学中央雑誌刊行会のデータベース)を利用することが多いです。

慣れると特に難解ではないのですが、機能性表示の届出を考えている企業にとって、多くの研究論文が英語であることや馴染みのないデータベースであることから、敷居は高いかもしれません。

機能性表示の届け出は事務仕事

研究者にとって、その「文献調査」の難易度はあまり高くないですが、機能性表示の届け出は「事務仕事」。多くの研究者は苦手としている作業になります。私共の研究グループで「研究レビュー」を担当しているスタッフは理系の素養と文系の資質がある稀有な才能をお持ちの方が中心です。

届出書類のうち、私共が主に担当しているは研究レビューの他、安全性の調査や作用機序などについてお引き受けしていることが多いです。その他の部分につきましては、専門としている行政書士の先生との連携で可能です。行政書士の資格を持たずに届出代行をしている違法業者も見受けられますので、ぐれぐれもご注意ください。

研究レビューの実務や費用について、以下の項目や冒頭の動画もご確認下さい。

研究レビューや文献調査の利用場面や価格

前述のような説明をしますと、非常に難易度が高く感じられることが多いようで、基本的には外注を検討する場合が多いかと思います。

研究レビューの一般的な費用

機能性表示食品の研究レビューを受託して下さる企業は検索すると、比較的多くヒットします。ですが、実際に作業の見積りをとってみると、200~500万円程度が相場になるようです。

他社での金額は、私共で臨床試験を受託する程度のコストであり、しかも確実に機能性表示を取得できるとは限らず、リスクの高い投資的な支出となってしまいます。弊社では、研究者以外では難しい研究レビューの部分(届出様式V)の部分を50~125万円で受託しております。最近は、リスクの高い新規案件は滅多にないので、多くの案件を50万円にて受託しております(2023年9月末に新しい様式が出たばかりであり、現在は当面60万円~とさせて頂いております)。

実施した臨床試験を研究レビューする

自分たちが実施した臨床試験のみを「研究レビュー」するという裏ワザのような申請方法も存在します。私共はこの方法での申請に複数関わりました。具体的には、サフラン糖調唐辛子などになります。

この場合、私共が研究を十分に把握していますので、費用は大変安価に可能です(担当部分の範囲によりますが、30万円以内に収まることが多いです)。

目利き調査(事前調査)と費用

高額な支出のリスクを回避するため、福岡県では、「目利き調査」という文献調査サービスを実施しています。福岡県の事業者様は、無料で簡易的な調査が依頼できます。上記リンクにお問い合わせの連絡先が書かれておりますので、ご興味のある事業者様は是非ご連絡頂ければ幸いです。

福岡県外の事業者様は、残念ながら目利き調査は利用できませんが、弊社では同様の調査を30~50万円で受託しております(1つの成分、1つの機能性として。多くは30万円の範囲で収まります)。福岡県の補助事業では有効性の調査のみですが、弊社の場合は安全性の調査にも利用可能です。また、機能性表示を想定していない、広報のために研究エビデンスを探すような調査もお引き受けしています。その他、作用機序(届出様式VIIの一部)もこの調査で実施可能です。

機能性表示に申請する研究レビューのリスク判断のため、広告表現に利用する科学的な根拠を探るためなどご利用下さい。

研究レビューに関するお問い合わせ

以下、メールやLINEにてお問い合わせ頂けますと弊社よりご連絡させて頂きたいと思います(その他、電話等でのお問い合わせは現在受け付けておりません)。お手数をお掛けしますが、宜しお願い致します。

LINEを使ったお問い合わせ

以下のQRコードを使って友だち追加して頂けますと、「食品機能学研究室」というアカウントに繋がります。そちらにメッセージをお送り頂けますと弊社スタッフもしくは研究内容の理解できる連携研究者よりお返事させて頂きたいと思います。

メールを使ったお問い合わせ

以下のフォームにご入力頂けましたら、弊社スタッフもしくは研究内容の理解できる連携研究者よりメールにてお返事させて頂きたいと思います(フォームにご入力頂けると弊社にメールが届きます)。最後に送信ボタンをお忘れないようお願い致します。