食後血糖値および食後血中脂質評価試験のプロトコール

食後の血糖値もしくは血中脂質上昇を抑制する効果に関する研究計画になります。

メタボリックシンドローム関連で機能性表示をする際には12週間摂取が求められていることで試験期間も長く、試験費用が高額になります。
消化吸収を阻害するような食品成分(ポリフェノール類など)を含む場合には、この試験が有効です。

概要

試験概要
食後血糖値もしくは血中脂質に対する試験食品摂取の影響を血液検査で評価する。

被験物
試験食品およびプラセボ

被験者
健常成人約10~15名(クロスオーバー法での実施)

スケジュール例

1ヶ月目:手続き、入金確認、調査準備

2ヶ月目:UMIN登録、被験者募集

3ヶ月目:試験実施

4ヶ月目:速報

5ヶ月目:報告書提出

評価方法

血液検査:血糖値は指先採血(0, 30, 60, 120分値)、血中脂質は静脈採血(0, 2, 4時間値)

※食後血糖試験には米飯負荷、食後血中脂質試験には高脂質食摂取をしてもらうことから同時実施はできません

解析方法

t検定および分散分析
統計解析の詳細はこちらをご参照下さい。特に、曲線下面積での有意差を検出できることが多いです。

費用

食後血糖値評価試験:300万円(倫理審査、UMIN登録含む)

食後血中脂質評価試験:350万円(倫理審査、UMIN登録含む)

事例紹介

食後血糖値の試験は数多く実施しています。糖調唐辛子は機能性表示の届け出が受理がされました。

食後血中脂質については、2件のみ実施しています。それぞれ有意差を検出することができ、内1件は研究論文執筆中です。