細胞小器官の役割

核小体は、リソソーム生成の場である?

核は二重の膜からなる核膜で包まれています。更に核の内部には、染色体と核小体があります。核膜には、核膜孔とよばれる構造があり、核膜で合成されたmRNAは核膜孔を通って核の外に出ます。

核小体は核の中に1~数個存在し、リボソームの原料をつくっています。
リボソームはmRNAをとりこみ、アミノ酸の運び屋であるtRNAがその中でmRNAのコドンを認識します。リボソームの酵素作用によって隣り合ったアミノ酸がペプチド結合をし、ペプチド、さらにタンパク質となります。
核小体は、RNAとタンパク質で構成されており、球状で被膜に包まれていません。
別称を仁とも呼びます。

リソソームは一重膜でできた直径0.4~数㎛の小胞で、ゴルジ体から生じます。
内部は酸性で多数の消化酵素を含み、古い細胞小器官や細胞外から取り込んだ異物の消化に関わります。

(解答)×
核小体は、リボソーム生成の場です。(rRNA)
リソソームはゴルジ体で生成されます。

参考資料
・リボソームとは? 遺伝学電子博物館 国立遺伝学研究所 
https://www.nig.ac.jp/museum/dataroom/translation/01_introduction/index.html

滑面小胞体は、リボソームで合成されたタンパク質を貯蔵する?

小胞体とは、細胞質気質中に広がる管状または袋状の一重膜の構造体です。
その表面にリボソームが付着した領域を粗面小胞体といい、リボソームが付着していない表面を滑面小胞体といいます。
粗面小胞体は、リボソームで合成されたたんぱく質を取り込み、ゴルジ体へ輸送します。滑面小胞体は、脂質の合成や毒物の解毒、細胞内のCa²⁺の濃度調節などに関与しています。

(解答)×
粗面小胞体は、リボソームで合成されたタンパク質を貯蔵する。

リソソームは、たんぱく質合成の場となる?

『核小体は、リソソーム生成の場である?』の解説同様、リボソームはmRNAをとりこみ、アミノ酸の運び屋であるtRNAがその中でmRNAのコドンを認識します。リボソームの酵素作用によって隣り合ったアミノ酸がペプチド結合をし、ペプチド、さらにタンパク質となります。
よって、リボソームはたんぱく質合成の場となります。
リボソームがたんぱく質合成の場であるといった知識は生物学において基礎的な知識といなるため一連の文章として覚えておくことをお勧めします。

(解答)✖ リボソーム
リボソームは、たんぱく質合成の場となっています。