ビタミンと生化学

五大栄養素の一つとして、ビタミンというものが存在します。ビタミンというと、風邪予防だとか美容などといったイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。勿論それらへの影響もございますが、ビタミンにはより多くの役割と影響があります。

そこでこちらにはビタミンに関して、10問の正誤式の問題があります。見出し(目次)の文章を正しいか間違っているかを考え、間違っている場合は正しい表現を考えてみて下さい。

ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンDは、水溶性ビタミンである?

ビタミンには、水溶性脂溶性が存在します。
水溶性の特徴はその名の通り水に溶けやすいという性質と、熱に弱い過剰症への心配が少ないといった特徴があります。長所が水に溶けやすい為、摂取しやすい。更に水分として摂取されるため、必要以上に摂取してしまった場合は尿で排出されるといった点で、短所が熱に弱い為、加熱調理に向いていないといった点でしょうか。
脂溶性ビタミンの特徴ははその名の通り油に溶けやすいといった特徴と、水に溶けにくい熱に比較的強い過剰症の恐れありといった特徴があります。水に溶けにくい為、過剰摂取してしまった分は体内(器官)に蓄積されます。よって、身体に異常をきたしてしまいます。
それぞれの主な例を紹介します。
水溶性ビタミンはビタミンB群、ビタミンC、ビタミンH、葉酸です。
脂溶性ビタミンはビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKです。

(解答)✖ Dは脂溶性
ビタミンB類、ビタミンCは水溶性ビタミンです。

ビタミンAおよびビタミンCの化合物名は、それぞれレチノールおよびアスコルビン酸である?

それぞれのビタミンの化合物名を紹介します。
ビタミンA⇒レチノール
ビタミンD⇒エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール
ビタミンE⇒αトコフェロール
ビタミンK⇒フィロキノン、メナキノン
ビタミンB1⇒チアミン
ビタミンB2⇒リブフラビン
ビタミンB6⇒ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン
ビタミンB12⇒コバラミン
パントテン酸⇒パントテン酸
ナイアシン(ニコチン酸)⇒ニコチン酸
葉酸⇒プテロイルグルタミン酸
ビチオン⇒ビチオン
ビタミンC⇒アスコルビン酸

(解答)〇

【参考資料】
ビタミン栄養素116 ビタミンの化学名 http://www.web116.net/vita08.htm

ビタミンDは網膜に含まれ、欠乏により夜盲症になる?

夜盲症はビタミンA欠乏症の代表例です。
ちなみにビタミンDはくる病、骨軟化症が代表的な欠乏症となっています。

(解答)✖ ビタミンA
ビタミンAは網膜に包まれ、欠乏により夜盲症になります。

ビタミンEは紫外線により活性型になり、欠乏症はくる病である?

ビタミンDは紫外線照射によって、前駆体のプロビタミンD2さらにD3が活性化されます。よって活性型へと変化します。
また、『ビタミンDは網膜に含まれ、欠乏により夜盲症になる?』の解説をご参考ください。

(解答)✖ ビタミンD
ビタミンDは紫外線により活性型になり、欠乏症はくる病です。

ビタミンB2の欠乏症は脚気である?

ビタミンB2の欠乏症としては、口内炎、口角炎さらには子供の発育障害などがあります。ビタミンB2は魚介類や肉類に多く含まれています。
更にビタミンB1の欠乏症は脚気があげられます。ビタミンの欠乏症といえば脚気とよく聞きますが、脚気とはいったいどのような病気かご存じの方は少ないのではないかと思います。ここで少々紹介させていただきます。脚気による症状は、全身の倦怠感、食欲不振、診察における症状としては、膝の下を叩いても足が跳ね上がらないといった症状があります。脚気を引き起こす原因としては、玉ねぎ、にら、にんにく、ねぎなどに多く含まれるビタミンB1の欠乏、更にはアルコールの過剰摂取があります。

(解答)✖ B1
ビタミンB1 の欠乏症は脚気です。

ビタミンB12は、体内でFADとなる?

(解答)✖ ナイアシン
ナイアシンは体内でFADとなります。

ビオチンは、体内でNADに変換される?

ナイアシンとはビタミンB3、ニコチン酸の別称です。
NADとはニコチン酸アミド・アデニン・ジヌクレオチドの略称です。
生物界では有名な補酵素となっています。ニコチンアミドモノヌクレオチドとアデノシン1リン酸からなっています。

(解答)✖ ナイアシン
ナイアシンは、体内でNADに変換されます。

ナイアシンは、補酵素Aの構成成分である?

補酵素Aとは別称CoAとも表します。この名称だと記憶にある方も多いのではないでしょうか。生物で学んだであろうアセチルCoAなどです。よって、働きとしては、糖質、脂質、アミノ酸代謝などです。
パントテン酸自身には、善玉コレステロールを増やすなどといった症状があります。ちなみにパントテン酸の名称の由来ですが、ギリシャ語で「いたるところにある」といった意味です。その意味の通り様々な食品に含まれています。

(解答)✖ パントテン酸
パントテン酸は補酵素Aの構成成分です。

【参考資料】
ビタミネ パントテン酸の効果・効能 https://vitamine.jp/bita/pan.html

葉酸およびビタミンB12の欠乏は、貧血のリスクを高める?

ビタミンB12は、代謝、核酸の合成、脂肪酸の合成、神経機能の機能の維持・改善、血液の生産など様々な機能に関わっています。
葉酸も造血に活躍するビタミンです。葉酸は妊婦さんに必要とされているとよく聞くと思います。葉酸の不足は胎児の神経系に障害を及ぼす可能性があります。よって必要とされているのです。

(解答)〇

ビタミンEは抗酸化作用を有しており、欠乏により壊血病となる。

ビタミンCによる欠乏症の壊血病は昔船乗りなどに多く発症していたそうです。原因としては、やはり食料調達において保存できにくい野菜や果物の不足でしょう。某有名漫画でもこの症状は紹介され、その時の対処法としては、柑橘類を絞って病人に飲ませるといったものでした。
普通に生活をしていたら、なりにくいものではありますが、現世の中からすると、一人暮らしとなると野菜や果物をとらない傾向にあるため、野菜ジュース一本からでも摂取することをお勧めします。

(解答)✖ c
ビタミンCは抗酸化作用を有しており、欠乏症により壊血病となります。

当サイトにおいて、ビタミンについてまとめているページがございます。ごよかったら、参考ください。
五大栄養素 ビタミン』『ビタミン

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