細胞小器官の役割

ゴルジ装置は、細胞分裂の際に染色体を移動させる?

ゴルジ体は扁平な円板状で、一重膜でできている袋(ゴルジのう)が重なった構造と、周囲の球状構造からなります。ゴルジ体では、小胞体から送られてきたたんぱく質や脂質に糖を付加するなどの修飾が行われています。
さらに、これらの物質を小胞に包み込んで送り出し、細胞内外への物質輸送を調節しています。分泌細胞に多く含まれています。

細胞分裂時、染色体が縦面で二分されたとき紡錘糸によって両極へ移動します。紡錘体極に中心体が存在し、染色体の移動を促します
中心体は、直径約0.2㎛、長さ約0.4㎛の一対の中心粒と、周囲にある微小管から構成されています。各中心粒は、三つの微小管が連なった三連微小管が9組環状に配列した構造をしています。細胞分裂時には紡錘糸の起点となります。また、真核生物では、鞭毛や繊毛の形成に関与します。動物細胞のほか、コケ植物、シダ植物に一部、および裸子植物であるソテツなどの精細胞にも存在しています。

(解答)✖ 中心体
中心体は、細胞分裂の際に染色体を移動させます。

参考資料
・スクエア 最新図説生物 二訂版 吉里 勝利  阿形 清和  倉谷 滋 筒井 和義  三村 徹郎 p22~30

中心体は、細胞質内の異物を分解処理する?

『核小体は、リソソーム生成の場である?』の解答と同様、リソソームは、内部は酸性で多数の消化酵素を含み、古い細胞小器官や細胞外から取り込んだ異物の消化に関わります。

(解答)✖ リソソーム
リソソームは、細胞質内の異物を分解処理します。

細胞膜は、単層のリン脂質から構成される?

生体膜は、リン脂質の二重層中にたんぱく質がモザイク状に分布した構造を持っています。更に、流動モザイクモデルといって、リン脂質もたんぱく質も細胞膜中を水平方向に移動したり、回転したりできます。
細胞膜中のたんぱく質には、糖鎖が結合しているもの(糖タンパク質)があります。糖鎖の部分は、細胞相互は、細胞相互の認識や細胞間情報伝達に働いていると考えられています。
膜構造においては、疎水部親水部を持つリン脂質が、疎水部同士で向かい合うように、二重層を形成します。

(解答)✖ 二重層
細胞膜は、二重層のリン脂質から構成されています。

参考資料
・細胞膜の構造と物質の輸送(受動輸送・能動輸送) バイオハック
http://manabu-biology.com/archives/42006119.html