単糖類・二糖類・オリゴ糖

糖類とは、炭水化物のグループでさらにその中でも、糖質のグループ内に存在するものです。つまり三大栄養素の一つの炭水化物内に糖質、更に糖類の意味も含まれているということになります。

身体の構成においてとても重要となる糖に関して、10問の正誤式の問題があります。見出し(目次)の文章を正しいか間違っているかを考え、間違っている場合は正しい表現を考えてみて下さい。

※私共の研究チームによるプロジェクトがクラウドファンディングに掲載されています。私共の研究や木の良さを知って頂くために、是非ご覧頂ければ幸いです。

天然のアラビノースは、L型よりD型の方が多い?

アラビノースとは、キシロースとともに、みそやしょうゆなどの大豆を主成分とした製造中にこうじの作用で大豆多糖が分解して遊離することで得られるペントース(五炭糖)となっています。一般的な糖類はL体よりD体のほうが豊富なのですが、アラビノースはL型のほうが多いといったのが一番の特徴です。更に、アラビノースはスクロースの分解酵素を阻害する働きを持っています。

(解答) ✖ 
天然のアラビノースは、D型よりL型の方が多いです。

キシロースはたけのこに遊離の状態で含まれ、甘味がない?

たけのこに遊離の状態で存在しています。ヘミロース、植物ゴム、粘質多糖の構成糖でもあります。トウモロコシの芯や白樺からキシランという多糖類を抽出し、加水分解をすることで、単糖のキシロースにしたあと、触媒を使って水素を添加して、キシリトールといった糖アルコールが作られます。

(解答) ✖ ある
キシロースはたけのこに遊離の状態で含まれ、甘味があります。

α-D-グルコピラノースを水に溶かした溶液の比旋光度は、時間と共に変化する?

ピラノースとは、六員環であることを指します。一方で五員環はフラノースといいます。α体、β体に関しては、β体のほうがα体より安定しています。
この問題は国家試験に出題されたことがある問題です。しっかりと覚えておきましょう。

(解答) 〇

フルクトース溶液は、温度が上昇すると甘味が増す?

フルクトースには甘味の強さが異なるα型とβ型が存在し、β型はα型に比べて3倍ほどの甘味を持ち、冷やすことでよりβ-フルクトースが増えるため、果物などは、冷やして食べると甘みが増すとよく言われていますが、近年、α体、β体の問題なのではなく、ピラノース、フラノースの違いであるといわれることが多くなっているようです。冷やすと甘みが増すことに変わりはないようなので、皆さんが果物を食べる際是非冷やしたものと、常温の物を食べ比べてみてください。

(解答) ✖ 低下
フルクトース溶液は、温度が低下すると甘味が増します。

【参考資料】
正多面体クラブ 果物を冷やすと甘くなるのはフルクトース(果糖)の性質なのだが~ http://polyhedra.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-90cf.html

ラクトースはD-フルクトースとD-グルコースが結合したものである?

ラクトースとは、二糖類で牛乳や母乳の中に含まれ、重要なカロリー源です。人乳には約6.7%、牛乳には約4.5%含まれていますが、鯨には含まれていません。ラクトースはラクターゼによって分解されます。また、乳酸菌によっても分解されます。構造としては、ガラクトースとグルコースがβ-1,4グリコシド結合した構造となっています。

(解答) ✖ ガラクトース
ラクトースはD-ガラクトースとD-グルコースが結合したものです。

【参考資料】
健康と医療の情報局 二糖類、多糖類 https://kenkou-jouhou.com/seikagaku/nitourui-tatourui.html

パラチノースとゲンチオビオースは、グルコースのみで構成された二糖類である?

パラチノースとは、低う蝕性の甘味料として使用される二糖類です。スクロースに酵素を作用させて製造されます。構造としては、グルコースとフルクトースα-1,6グリコシド結合したものとなっています。
また、ゲンチオビオースとは、味覚改良剤やフルーツや野菜添加のパンやスナックのえぐみ消しに使われている、苦みをもった珍しい糖です。構造は、グルコースが2分子β-1,4グリコシド結合したものです。

(解答) ✖
パラチノースはグルコースとフルクトース、ゲンチオビオースはグルコースのみで構成された二糖類である

マルトースはグルコース2分子がβ-1,4-グリコシド結合したものである?

マルトースとは、でんぷんにβ-アミラーゼが作用することで生じ、一般的には、水あめやこうじに存在する二糖類です。麦芽など発芽中の種子にも含まれています。構造はグルコース2分子α-1,4-グリコシド結合したものです。

(解答) ✖
マルトースはグルコース2分子がα-1,4-グリコシド結合したものです。

スクロースとトレハロースは還元糖である?

二糖類は還元糖と非還元糖に分けられます。還元性二糖類は、前述しているマルトースをはじめとしイソマルトース、ラクトース、セロビオース、ゲンチオビオース、パラチノースなどがあります。一方で、非還元性二糖類は、スクロース(ショ糖)とトレハロースの2種類です。
スクロースは調味料などで用いられる糖です。D-グルコースとD-フルクトースが結合しているため、還元性がありません。トレハロースとは、天然では酵母やキノコに含まれている二糖類です。構造としては、グルコース2分子がα-1,1グリコシド結合したものです。工業生産可能で安定した糖なのでデンプンの老化防止などに利用されています。

(解答) ✖
スクロースとトレハロースは非還元糖です。

ラフィノースは、だいずに多く含まれるオリゴ糖で消化されやすい?

ラフィノースとは天然で単糖が三個以上結合した珍しいオリゴ糖です。三糖類でラフィノース四糖類でスタキオースを抑えていると十分かと思います。いずれの大豆に含まれていて、難消化性かつ非還元糖であるといった特徴を持っています。

(解答) ✖ されにくい
ラフィノースは、だいずに多く含まれるオリゴ糖で消化されにくいです。

シクロデキストリンは環状構造をしており、内部に水溶性分子を抱接する?

シクロデキストリンとは、グルコースがα-1,4結合で環状に結合したオリゴ糖です。デンプンに微生物の特殊な酵素を作用させると合成できます。シクロデキストリンの分子は円筒のような構造をとっていて、内側が疎水性、外側が親水性となっています。さらに、その内側の空洞に他の分子を取り込む包接といったことが可能であるといった特徴があります。

(解答) ✖ 疎水性

【参考資料】
日本食品化工株式会社 シクロデキストリンって何?? https://www.nisshoku.co.jp/product/about_cyclodextrin.html

参考資料

このページを解説した講義動画を以下より閲覧できます。

最後に、メインとなる内容はかなり異なってきますが、糖について、栄養学の面から紹介された動画を拝見したため、こちらで紹介させていただきます。
ミニ知識として、息抜きのタイミングなどでよかったらご覧ください。

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