炭水化物と糖質の役割

食物繊維としての役割

難溶性消化成分といって、消化酵素では分解できない成分となっています。ですが、一部は腸内細菌によって分解されて吸収されます。動物性食品にも含まれていますが、主に野菜類、 穀類、豆類などの植物性食品に多く存在しています(例:野菜の繊維質、海藻、精米しすぎない穀類、こんにゃくなど)。

デンプンのような炭水化物と役割が 違うため、第6の栄養素とも呼ばれています。具体的には、以下のような働きがあります。

・消化吸収されないため、腸の有害成分を食物繊維と一緒に排泄し、腸内環境を整える
・水溶性の食物繊維は、ブドウ糖やコルステロールの吸収を遅らせる効果があり、糖尿病や高血圧を予防
・水に溶けない不溶性の食物繊維は、消化吸収もされないため、便通を良くし、便秘を防ぎ、また大腸がんの予防にも
・口の中で噛む回数が増えるため、あごの強化や虫歯の予防に繋がると共に、食べ過ぎを防止するためダイエットにも効果的

そのため、食事摂取基準の摂取目安量が設定されており、1日20g程度摂取することが望ましいとされています。

参考資料

・ユーキャンの食生活アドバイザー検定三級 第三版 自由国民社 p34~35
・新食品・栄養科学シリーズ 食品学総論 食べ物と健康1 第三版 森田潤司 成田宏史p39~56
・食と健康の総合サイト e840.net  https://nutrition.e840.net/n50300000.html

・講義動画:https://youtu.be/Q5IE7HLGodo