肥満とダイエット

体重が平均的(標準範囲)であれば、肥満の心配はない?

【肥満の定義】

 肥満とは、単に標準体重よりも重いというのではなく、脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態をいう

 肥満判定基準としては、※BMIを用いるのが一般的であり、25㎏/㎡を超える時肥満と判定する。

※BMI=体重(㎏)÷〈身長(m)〉²

注1)ただし、肥満(BMI≧25)は、医学的に減量を要する状態とは限らない。なお標準体重(理想体重)は最も疾病の少ない22㎏/㎡を基準として、標準体重=身長(m)²×22で計算された値とする。

注2)BMI≧35を高度肥満と定義する。

【肥満症の定義】

 肥満症とは肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、その合併が予測される場合で医学的に減量を必要とする状態をいい、疾患単位として取り扱う。

参考URL:「肥満症診療ガイドライン2016 日本肥満学会」

学会誌:日本肥満学会/JASSO

答え ×

体重が平均的(標準範囲)であっても、肥満の心配はある

隠れ肥満とは、見た目には太っているように見えないにもかかわらず、体脂肪率の高い状態?

【隠れ肥満とは…】

隠れ肥満とは、体重は標準体重であるにもかかわらず、体脂肪率が標準より高い状態のことをいう。一般的に体脂肪率が男性は25%以上、女性は30%以上の場合を「隠れ肥満」といい、見た目は痩せて見えても、成人病などのリスクがある。

【隠れ肥満の原因】

  • 極端なダイエットをした場合
  • 運動をしないで食事だけを減らし、体脂肪と筋肉がともに減少した場合
  • ダイエットのリバウンドにより脂肪だけが増えてしまった場合

答え ○

下腹部や太ももなどの皮下に脂肪が蓄積するタイプの肥満は内臓脂肪型肥満?

内臓脂肪型肥満*多くが上半身肥満

  • 内臓(腹部)に脂肪がたまる
  • 男性に多く見られる
  • “ビール腹”、“りんご型”とも言われる
  • 合併症を起こしやすい

※内臓脂肪の面積が100㎝²以上の場合を内臓脂肪型肥満と判定する

皮下脂肪型肥満*多くが下半身肥満

  • 皮下(腕、脚、尻など)に脂肪がたまる
  • 女性に多く見られる
  • “洋梨型”ともいわれる
  • 合併症は起こしにくい

答え ×

下腹部や太ももなどの皮下に脂肪が蓄積するタイプの肥満を皮下脂肪型肥満という。

隠れ肥満については、以下のサイトも参照ください。