運動と休養

 運動と休養に関して、10問の正誤式の問題があります。見出し(目次)の文章を正しいか間違っているかを考え、間違っている場合は正しい表現を考えてみて下さい。

※このページの趣旨はカテゴリーページ「食生活と健康」を参照してください。

有酸素性運動では、短距離走や筋肉トレーニングなど瞬間的に強い力を必要とする場合の運動である。

答え ×

無酸素性運動では、短距離走や筋肉トレーニングなど瞬間的に強い力を必要とする場合の運動である。

【有酸素運動と無酸素運動】

「三大栄養素」問題④(表1)挿入

無酸素性運動では、酸素を使わず、脂質を分解することによってエネルギーを生み出す。

答え ×

無酸素性運動では、酸素を使わず、グリコーゲンを分解することによってエネルギーを生み出す。

※「運動と休養」問題①(表1)参照

脂肪を分解するときに乳酸という物質が生じ、これが筋肉に蓄積してくると筋肉の収縮が妨げられる。

答え ×

筋肉を分解するときに乳酸という物質が生じ、これが筋肉に蓄積してくると筋肉の収縮が妨げられる。

【解糖系における乳酸の生成について】

 身体の中では筋肉でエネルギーを作るとき、グリコーゲンが分解されて乳酸が生成される。

 解糖系(嫌気的代謝)では、筋肉を収縮させるエネルギーを得るために、筋肉に蓄えられたグリコーゲンをピルビン酸から乳酸に分解する。このエネルギー発生のしくみは乳酸性機構と呼ばれており、血液中に増えた乳酸の量を測定し体内に急激にその量が増え始めた値(乳酸性作業閾値 LT: Lactate Threshold)は、運動強度の目安として用いられている。

 乳酸は、激しい運動をした後に蓄積し、筋肉の収縮を阻害することから「疲労物質」とも呼ばれていたが、最近では、乳酸が作られる過程で発生する水素イオンなどの作用で、筋肉のpHバランスが酸性に傾くことが疲労の一因と考えられている。血液中の乳酸は、肝臓でグリコーゲンに再合成され、再びエネルギー源として利用される。

参考URL:

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-045.html

有酸素性運動では、糖質を使って、エネルギーを生み出している。

答え ×

無酸素性運動では、糖質を使って、エネルギーを生み出している。

※「運動と休養」問題①(表1)参照

筋肉や関節をひっぱったり伸ばしたりすることによって、緊張を緩めて血行を促す体操をストレッチングという。

答え ○

健康になるための3大要素とは、栄養、運動、睡眠の3つをいう。

答え ×

健康になるための3大要素とは、栄養、運動、休養の3つをいう。

休養・こころの健康】

 こころの健康とは、世界保健機関(WHO)の健康の定義を待つまでもなく、いきいきと自分らしく生きるための重要な条件である。具体的には、自分の感情に気づいて表現できること(情緒的健康)、状況に応じて適切に考え、現実的な問題解決ができること(知的健康)、他人や社会と建設的でよい関係を築けること(社会的健康)を意味している。人生の目的や意義を見出し、主体的に人生を選択すること(人間的健康)も大切な要素であり、こころの健康は「生活の質」に大きく影響するものである。
 

 こころの健康には、個人の資質や能力の他に、身体状況、社会経済状況、住居や職場の環境、対人関係など、多くの要因が影響し、なかでも、身体の状態とこころは相互に強く関係している。

 こころの健康を保つには多くの要素があり、適度な運動や、バランスのとれた栄養・食生活は身体だけでなくこころの健康においても重要な基礎となるものであるこれらに、心身の疲労の回復と充実した人生を目指す「休養」が加えられ、健康のための3つの要素とされてきたところである。さらに、十分な睡眠をとり、ストレスと上手につきあうことはこころの健康に欠かせない要素となっている。

参考URL:「休養・こころの健康 厚生労働省」

https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/b3.html

家でごろ寝をしたりするのは積極的休養である。

答え ×

家でごろ寝をしたりするのは消極的休養である。

【休養の概念】

早い ← 回復度 → 遅い

(A)急性疲労 ⇔ (C)慢性疲労

    一過性の疲労  疲労が蓄積した状態

(B)肉体疲労  (D)精神疲労

    筋肉の疲労    中枢神経の疲労

             ストレス

【休養法】

◇消極的休養法【(A)、(B)に効果的】

  主として休息により疲労を回復させる方法

 例》睡眠、入浴、マッサージなど

◇積極的休養法【(C)、(D)に効果的】

 日常行っていない活動をすることにより疲労を回復させる方法

 例》スポーツ、音楽、読書、映画鑑賞、旅行、散歩など

無酸素性運動では、酸素を使って体脂肪を燃焼することによってエネルギーを生み出す。

答え ×

有酸素性運動では、酸素を使って体脂肪を燃焼することによってエネルギーを生み出す。

【有酸素運動と体脂肪の燃焼】

 私たちは運動時、貯蔵された筋グリコーゲンを二酸化炭素と水に分解し、その過程で産生されたATPをエネルギー源として使っている。しかし、体内に貯蔵されているグリコーゲン量には限界があるため、グリコーゲンのみでは長時間の運動を続けることが困難である。そこで、体脂肪を分解してエネルギー源にする方法に切り変えるのだが、体脂肪を分解するには大量の酸素が必要となる。その必要な酸素を取り入れながらエネルギー源を産生するシステムを繰り返えす。これが有酸素運動である。

 体内に貯蔵された体脂肪は、リパーゼという酵素によって遊離脂肪酸(FFA)という物質に分解される。遊離脂肪酸(FFA)は血液にのって筋肉に運ばれ、ミトコンドリアで分解されATPを産生する。

 体脂肪は一定量以上体内に貯蔵されているため、酸素が供給され続ける限り、エネルギーを産生し続けることが可能となる。また、体脂肪を分解するリパーゼは、体温が高くなると活性が高めるため、運動で体温が上昇し血流が多くなると、ますます体脂肪を燃焼するようになり、一度体脂肪の燃焼が始まると、その後も脂肪を燃焼しやすい状態を数時間継続することができる。

参考URL:

https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shintai-training/yusanso-undou.html

積極的休養とは、身体活動を伴わない安静な状態での休養をいう。

答え ×

消極的休養とは、身体活動を伴わない安静な状態での休養をいう。

※「運動と休養」問題⑦解説参照

運動後に整理運動としてストレッチングを行うと、筋肉にたまった乳酸の除去を早め、疲れをとる効果がある。

答え ○