ミネラル

 ミネラルに関して、10問の正誤式の問題があります。見出し(目次)の文章を正しいか間違っているかを考え、間違っている場合は正しい表現を考えてみて下さい。

※このページの趣旨はカテゴリーページ「食生活と健康」を参照してください

ミネラルは微量で作用し、人の体内でも合成することができる。

答え ×

ミネラルは微量で作用し、人の体内では合成することができない

【ミネラルとは】

 ミネラルは五大栄養素のひとつであり、日本では13元素が健康増進法に基づく食事摂取基準の対象として厚生労働省により定められている。ミネラルは人の体内では作られないため、すべて食物から摂取する必要がある。また、すべての要素は適度な量を摂取することが良く、欠乏症だけでなく、過剰摂取も病気の原因となる。

【食事摂取基準の対象となる13元素】

*多量ミネラル

ナトリウム(Na)、カリウム(K)カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、リン(P)

*微量ミネラル

鉄(Fe)、亜鉛(Zn)、銅(Cu)、マンガン(Mn)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)

日本人はカルシウムと鉄の必要量は摂取できている。

答え ×

日本人はカルシウムと鉄の必要量は摂取できていない

平成29年国民健康栄養調査結果(総数、平均値)

カルシウム⇒514mg/日

鉄⇒7.5mg/日

【カルシウム】

男女ともにほとんどの年齢層のカルシウム摂取量が推奨量(2015年版食事摂取基準)を満たしていない。

【鉄】

若い男女を中心に不足しがちなミネラル。特に月経ありの女性、8~17歳のほとんどの男女の摂取量が推奨量(2015年版食事摂取基準)を満たしていない。

ナトリウムとリンは、摂取不足になりがちなミネラルである。

答え ×

ナトリウムとリンは、過剰摂取になりがちなミネラルである

【ナトリウム(Na)の特徴と生理作用】

  1. 細胞の浸透圧を維持する
  2. 神経の刺激伝達に働く
  3. 胃酸、腸の消化液の分泌を促し、消化を促進する
  4. 体液のpHを保つ
  5. 血圧の上昇に関わる
  6. 食塩や食塩を多く含む調味料、加工食品などに多く含まれる
  7. 食塩摂取量の目標量、男性:8.0g/日未満、女性:7.0g/日未満に対して現在の日本人の食塩摂取量は男性平均:10.8g/日、女性平均:9.1g/日である。食塩摂取量はここ10年の間でみると有意に減少しているが、いずれも目標量には達していないのが現状である(平成29年国民健康栄養調査結果より)

【リン(P)の特徴と生理作用】

  1. 骨と歯を形成する(体内リンの80%が骨と歯に存在する)
  2. 細胞膜を形成する
  3. 神経や筋肉の機能を正常にする
  4. 高エネルギーリン酸化合物(ATP)を作り、エネルギーを蓄える
  5. 加工食品に多く含まれるため、ナトリウムと同様現在の日本人は過剰摂取の傾向にある
  6. カルシウムとリンの摂取比率は1:1~2程度が望ましい

水は栄養素の運搬などの役割を担い、また栄養素としての働きもある。

答え ×

水は栄養素の運搬などの役割を担い、栄養素としての働きはない

 人間の身体は成人で体重の約60~65%、新生児は約75%、小児は約70%、老人では50~55%が水分で満たされている。

【体内の水分3つの役割】

  1. 体に必要なもの(酸素や栄養素)を運搬する
  2. 体の不要な老廃物を運搬する
  3. 体温調節を行う

【細胞内液と細胞外液】

(図1)挿入

食物繊維は、腸の働きを高めて便秘を解消する。

答え ○

 食物繊維は、「ヒトの消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総称」と定義され、生活習慣病などの予防効果が期待される。

【食物繊維の分類】

表挿入

【食物繊維の生理作用】

*プラス効果

  1. 血中コレステロール値低下
  2. 血糖値上昇抑制とインスリン節約
  3. 大腸がんの発生抑制
  4. 排便促進

*マイナス効果

  1. 摂取量の増加がたんぱく質の消化率を減少させる
  2. 食事カルシウムや微量元素の体外排泄を増大させる

カリウムが不足すると、骨がもろくなったりする原因となる。

答え ×

カルシウムが不足すると、骨がもろくなったりする原因となる。

カルシウム(Ca)の特徴と生理作用】

  1. 骨と歯を形成する
  2. 体液、血液の恒常性を維持する(アルカリ性保持)
  3. 血液凝固作用
  4. 心臓の規則的な鼓動を保つ
  5. 筋肉の収縮や神経刺激伝達に働く
  6. 血液中のカルシウム濃度は一定(9~11㎎/dl)に保たれており、低下するとパラソルモンによって骨吸収と尿細管でのカルシウム再吸収の促進及び活性型ビタミンDの産生が促進される
  7. 牛乳、乳製品(チーズなど)、小魚類、青菜(小松菜など)に多く含まれる

【欠乏症】

 骨や歯が弱くなり、骨粗鬆症、骨軟化症(くる病)を引き起こす

鉄とカルシウムについては、過剰摂取が指摘されている。

答え ×

ナトリウムとリンについては、過剰摂取が指摘されている。

※「ナトリウム」問題③解説参照

リンが不足すると、味覚異常がおこったりする。

答え ×

亜鉛が不足すると、味覚異常がおこったりする。

【亜鉛(Zn)の特徴と生理作用】

  1. 皮膚、骨格の発育を維持する
  2. DNAやたんぱく質の合成に関与し、細胞の新生を促す
  3. 味覚や嗅覚を正常に保つ
  4. インスリンの構成成分
  5. 皮膚、硝子体、前立腺、肝臓、腎臓に多い
  6. SOD中にも存在する
  7. 不足すると免疫細胞の合成が低下する→免疫機能の低下

【欠乏症】

 味覚異常、嗅覚異常、免疫力の低下

水は第6番目の栄養素といわれている。

答え ×

食物繊維は第6番目の栄養素と言われている

図挿入

ミネラルは、エネルギー源や体の構成成分にもなる。

答え ×

ミネラルは、エネルギー源や体の構成成分にはならない

【ミネラルの主な働き】

  1. 骨や歯の形成
  2. 体液量のバランスの調節
  3. 血液中の酸素の運搬
  4. 抗酸化作用
  5. 神経機能の維持
  6. たんぱく質の合成
  7. 血圧調節
  8. 体温調節
  9. 肌の新陳代謝
  10. 基礎代謝の促進

参考ULR:

https://fufufu.rohto.co.jp/feature/1228/