目次
カリウムが不足すると、骨がもろくなったりする原因となる?
【カルシウム(Ca)の特徴と生理作用】
- 骨と歯を形成する
- 体液、血液の恒常性を維持する(アルカリ性保持)
- 血液凝固作用
- 心臓の規則的な鼓動を保つ
- 筋肉の収縮や神経刺激伝達に働く
- 血液中のカルシウム濃度は一定(9~11㎎/dl)に保たれており、低下するとパラソルモンによって骨吸収と尿細管でのカルシウム再吸収の促進及び活性型ビタミンDの産生が促進される
- 牛乳、乳製品(チーズなど)、小魚類、青菜(小松菜など)に多く含まれる
【欠乏症】
骨や歯が弱くなり、骨粗鬆症、骨軟化症(くる病)を引き起こす
答え ×
カルシウムが不足すると、骨がもろくなったりする原因となる。
日本人はカルシウムと鉄の必要量は摂取できている?
◆平成29年国民健康栄養調査結果(総数、平均値)
カルシウム⇒514mg/日
鉄⇒7.5mg/日
【カルシウム】
男女ともにほとんどの年齢層のカルシウム摂取量が推奨量(2015年版食事摂取基準)を満たしていない。
【鉄】
若い男女を中心に不足しがちなミネラル。特に月経ありの女性、8~17歳のほとんどの男女の摂取量が推奨量(2015年版食事摂取基準)を満たしていない。
答え ×
日本人はカルシウムと鉄の必要量は摂取できていない。
ナトリウムとリンは、摂取不足になりがちなミネラル?
【ナトリウム(Na)の特徴と生理作用】
- 細胞の浸透圧を維持する
- 神経の刺激伝達に働く
- 胃酸、腸の消化液の分泌を促し、消化を促進する
- 体液のpHを保つ
- 血圧の上昇に関わる
- 食塩や食塩を多く含む調味料、加工食品などに多く含まれる
- 食塩摂取量の目標量、男性:8.0g/日未満、女性:7.0g/日未満に対して現在の日本人の食塩摂取量は男性平均:10.8g/日、女性平均:9.1g/日である。食塩摂取量はここ10年の間でみると有意に減少しているが、いずれも目標量には達していないのが現状である(平成29年国民健康栄養調査結果より)
【リン(P)の特徴と生理作用】
- 骨と歯を形成する(体内リンの80%が骨と歯に存在する)
- 細胞膜を形成する
- 神経や筋肉の機能を正常にする
- 高エネルギーリン酸化合物(ATP)を作り、エネルギーを蓄える
- 加工食品に多く含まれるため、ナトリウムと同様現在の日本人は過剰摂取の傾向にある
- カルシウムとリンの摂取比率は1:1~2程度が望ましい
答え ×
ナトリウムとリンは、過剰摂取になりがちなミネラルである。
鉄とカルシウムについては、過剰摂取が指摘されている?
※上記2つの問題の解説参照
答え ×
ナトリウムとリンについては、過剰摂取が指摘されている。
リンが不足すると、味覚異常がおこったりする?
【亜鉛(Zn)の特徴と生理作用】
- 皮膚、骨格の発育を維持する
- DNAやたんぱく質の合成に関与し、細胞の新生を促す
- 味覚や嗅覚を正常に保つ
- インスリンの構成成分
- 皮膚、硝子体、前立腺、肝臓、腎臓に多い
- SOD中にも存在する
- 不足すると免疫細胞の合成が低下する→免疫機能の低下
【欠乏症】
味覚異常、嗅覚異常、免疫力の低下
答え ×
亜鉛が不足すると、味覚異常がおこったりする。
ミネラルに関する詳細は、以下もご参照ください。