エネルギー代謝

 エネルギー代謝に関して、10問の正誤式の問題があります。見出し(目次)の文章を正しいか間違っているかを考え、間違っている場合は正しい表現を考えてみて下さい。

※このページの趣旨はカテゴリーページ「食生活と健康」を参照してください。

燃焼によって生じる1gあたりのエネルギー量は、たんぱく質よりも糖質のほうが大きい。

答え ×

燃焼によって生じる1gあたりのエネルギー量は、たんぱく質も糖質も同じである

【エネルギー代謝】

 生体は、エネルギー源である3大栄養素(糖質、脂質、たんぱく質)を代謝し、エネルギーとなるATPを作り出すことで、生命を維持している。

*物理的燃焼値…空気中で糖質・脂質・たんぱく質を燃焼させた時に発生する熱量のこと。ポンプ熱量計で計測される。

*生理的燃焼値…生体内で利用される栄養素のエネルギー量のこと。物理的燃焼値に消化吸収率を掛けて求められる。たんぱく質においては尿中損失エネルギー量も考慮された値となる。

3大栄養素の生理的燃焼値】

糖質…4kcal/g脂質…9 kcal/gたんぱく質…4kcal/g

座った姿勢で休息している状態において消費されるエネルギー量を基礎代謝量という。

答え ×

座った姿勢で休息している状態において消費されるエネルギー量を安静時代謝量という。

【基礎代謝量(BM)】

 生命維持のために必要な最小のエネルギー消費量。基礎代謝量は、早朝空腹時に仰臥安静・覚醒状態において、快適な室温で測定される。日本人の食事摂取基準(2015年版)では、年齢階級別・性別に、体重あたりの基礎代謝基準値(kcal/㎏/日)が定められている。

【安静時代謝量(REE)】

 椅子に座って静かに休息している状態で消費されるエネルギー量。

 *安静時代謝量=基礎代謝量×1.2

基礎代謝量は一般に男性の方が高く、夏の方が冬よりも高くなる。

答え ×

基礎代謝量は一般に男性の方が高く、冬の方が夏よりも高くなる

【基礎代謝に影響する主な因子】

  1. 体表面積…基礎代謝量は主として体表面積に比例する
  2. 除脂肪体重…基礎代謝量は、除脂肪体重に比例する(※安静時の組織ごとの代謝量臓器>骨格筋>脂肪組織)
  3. 性別…男性は女性よりも基礎代謝量が高くなる(※一般的に男性は女性より筋肉量が多く、脂肪率が低い為)
  4. 年齢…体重あたりの基礎代謝量は1~2歳で最高となり、以後減少する
  5. 環境温度…基礎代謝量は、寒い環境下では高く暖かい環境下では低くなる
  6. 体温…体温が1℃上昇すると、基礎代謝は13%上昇する
  7. ホルモン…甲状腺ホルモン、副腎髄質ホルモン(アドレナリン、ノルアドレナリン)、副腎皮質ホルモン(コルチゾール)などは基礎代謝を亢進させる

基礎代謝量は、体重が同じならば筋肉量の多いほうが低い。

答え ×

基礎代謝量は、体重が同じならば筋肉量の多いほうが高い

【同じ体重の場合の基礎代謝量】

筋肉量の多い方が基礎代謝は高くなる

体脂肪量が多いと基礎代謝は低くなる

運動時代謝量は、身体活動のためのエネルギー量を基礎代謝量に加えたものである。

答え ×

運動時代謝量は、身体活動のためのエネルギー量を安静時代謝量に加えたものである。

【運動時代謝量ついて】

(図1)挿入

参考URL:http://help.eatsmart.jp/2010/09/post-c2a9.html

体内で栄養素が摂取され、消化吸収し活用された後、不要なものが排出されるまでの一連の過程を代謝という。

答え ○

【代謝とは?】

 代謝とは、生体内で行われる化学反応の総称である。生体は、酸素や栄養素を外から取り込み、消化・吸収して活動に必要な物質やエネルギーを生み出す一方で、体内の活動で不要になった老廃物を外に排出している。

 このように、体内の化学反応によって物質が変化することを、代謝という。

 代謝は、腸管から吸収された栄養素から体内で必要な物質を生成する同化作用と、一度生成した物質を分解してエネルギーを生み出す異化作用の2つに分類される。

運動時代謝は、一般成人男子で約1500kcal、女子で約1200kcalである。

答え ×

基礎代謝量は、一般成人男子で約1500kcal、女子で約1200kcalである。

【基礎代謝量(年齢・性別)】

(表1)

(表1)引用URL:

http://jpn.faq.panasonic.com/app/answers/detail/a_id/19641/~/%E3%80%90%E4%BD%93%E7%B5%84%E6%88%90%E8%A8%88%E3%80%91%E3%80%80%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E4%BB%A3%E8%AC%9D%E3%80%81%E7%AD%8B%E8%82%89%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F

1J(ジュール)は、4.2cal(カロリー)である。

答え ×

1cal(カロリー)4.2J(ジュール)である。

【cal(カロリー)とJ(ジュール)】

 それぞれ熱量の単位。

1cal≒4.2J

1J≒0.24cal

  • 1J…1ニュートンの力で物体を1メートル動かす時の仕事量
  • 1cal…1グラムの水の温度を1℃上昇させるのに必要なエネルギー

参考URL:

https://mathwords.net/juru

同じ活動を行った場合、体重の軽い人ほどエネルギーの消費量は多い。

答え ×

同じ活動を行った場合、体重の重い人ほどエネルギーの消費量は多い。

【エネルギー消費量について】

 人が1日に消費するエネルギー量のうち、安静時の基礎代謝量約60%食事誘発性体熱産生( 食物を消化・吸収し、栄養素を転送、代謝、貯蔵するときに消費されるエネルギー量) が約10%、生活活動や運動などの身体活動で消費する労作代謝が残りの約30%である。

 1回の運動で消費されるエネルギー量は、体格、運動強度(運動の強さ)、運動時間で決まる。同じ運動強度の運動を同じ時間行った場合は、体格の大きい人の方が、体格の小さい人よりも消費エネルギーは大きくなる。

食物を体内で消化吸収するときに、代謝が通常より低くなることを特異動的作用という。

答え ×

食物を体内で消化吸収するときに、代謝が通常より多くなることを特異動的作用という。

【食事誘発性体熱産生】

 食事を摂取することによりエネルギー代謝が亢進することを、食事誘発性体熱産生(DITTEF又は、特異動的作用(SDAという。

 また、エネルギー代謝には異化(代謝)同化(合成)がある。異化は取り込んだ食物を分解し、比較的単純な化合物に変えるとともにエネルギーを生み出す過程をいう。一方、同化は生体内の限られた材料をもとに生体が必要とするほとんどの物質を生合成するというように、単純な化合物から複雑な化合物を作る過程をいう。

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