脂質の分析(ケン化価・ヨウ素価・酸価・過酸化物価)

コリンを含んだ代表的なグリセロリン脂質は、ジアシルグリセロールとよばれる?

ジアシルグリセロールとは、グリセリン(グリセロール)に2つの脂肪酸が結合した脂質になります。

レシチンは植物界、動物界に分布しているリン脂質の一つです。レシチンは細胞膜の主成分の一つです。さらに脳にもいい脂質となっているのでアルツハイマー病などの予防にも効果ありといわれています。

(解答) ✖ フォスファチジルコリン(レシチン)
コリンを含んだ代表的なグリセロリン脂質は、フォスファチジルコリン(レシチン)とよばれる

2種類の油脂で、それらの脂肪酸組成が同じならば融点は等しい?

不飽和脂肪酸は、飽和脂肪酸より融点が高い?』の解答解説をご参考ください。構成脂肪酸が同じでもグリセロールに結合している脂肪酸の配置二重結合の位置二重結合のシス・トランス型かの違いなどによっても油脂の融点は異なってきます。

(解答) ✖
2種類の油脂で、それらの脂肪酸組成が同じであっても融点は等しくありません。

硬化油は、油脂に含まれる不飽和脂肪酸の一部に酸素添加した油である?

水素添加は、不飽和脂肪酸のみに行われます。その原因としては、不飽和脂肪酸にある炭素の二重結合部分に水素は添加されるからです。水素添加されると不飽和脂肪酸は、融点が上がり酸化されにくく保存性がよくなります。よって硬化するため硬化油の製造には水素負荷が行われます。

(解答) ✖ 水素
・硬化油は、油脂に含まれる不飽和脂肪酸の一部に水素添加した油です。

【参考資料】
油脂の水添(1) 安田耕作 日清製油株式会社  https://www.jstage.jst.go.jp/article/jos1956/36/1/36_1_75/_pdf/-char/ja

今回の分野は、有機化学などの計算問題で、高校などで学ぶ内容かと思います。是非高校の化学の問題集などを引っ張り出してみてください。構造を知った今だからこそ、解きやすくなったいるかもしれませんね!