サプリメント(機能性表示食品)の開発:全体的な費用やスケジュール等

有効成分(シーズ)を活用した機能性表示食品の開発

一見、1番目の「研究開発の一般的なパターン」に近い研究開発であり、依頼される側も受託する研究者もそのように誤解することが少なくありません。ですが、前述の大項目2つの(機能性表示申請/景品表示法対策)どちらにも該当しない場合が多く見受けられます。

簡単に言えば、販売をしていない、市場に受け入れられるか分からない(≒体感できる効果が臨床試験で評価できるか分からない)という点です。

大手企業や大学発の研究開発を元にしていることが多く、権威付けがされていたり特許を出されていたりすることも多く見受けられます。不思議と一攫千金を夢見られていたり、社運を賭けて開発していることも少なくありません。仮説だけで進んでいることも、しばしば見受けられます。

小規模事業の場合は、特別な製法で作られた発酵食品、身近な方々だけに特別な効果を聞いたといったケースが多いです。いずれにしても、リスクの高い研究開発とご理解の上、進めた方が良い案件となります。

臨床試験の実施

期間の目安:2~3年(機能性表示取得までの期間)

費用の目安:300~500万円(安全性試験除く)

シーズ(成分)を活用する場合、成分は明確で定量分析も問題なく、また作用機序は十分に研究されていることが一般的です。つまり、研究開発の要素としては、臨床試験の実施一択になることが多いです。シーズが天然物の場合は、成分分析が必要になるときもあります。

基本的には、『摂取しても全く効果がないことが証明される』と覚悟をして臨んだほうが良いです。成功確率としては、多く見積もっても1/2未満、20~30%の研究で何とか目的通りの効果が検出できる場合があります。それも、期待していたこととは違う項目で出ることが多いです。

そのため、まずは安価な予備実験(50万円、3ヵ月より)から用量設定も含めて慎重に実施することをお勧めしたいと思います。

安全性の評価

期間の目安:3~6ヶ月

費用の目安:30~300万円(長期摂取安全性試験は別途400万円)

販売実績がないことから、機能性表示を目指すためには、安全性試験の実施が必要になることが多いです。過剰摂取安全性試験で有効性も評価できるので、予備試験も兼ねて実施することも選択肢です。

文献調査で安全性の説明可能な場合は、安価かつ短期間で可能です。また、販売実績がない製品であっても、生鮮食品や他の製品で間接的に説明することが可能であれば、安全性試験や文献調査も回避することが可能です。

ユーザーのニーズと一致する製品の開発

「ダイエットしたい」などユーザーのニーズに合わせた商品を開発する機会も度々ありました。ここで重要なのは、有効成分が何も入っていなくても(例えば、美味しいだけでも)売り上げを作れるような販売力が必要です。つまり、有効成分やエビデンスは初期の売り上げにほとんど貢献することがでません。

しかしながら、リピートをしてもらったり継続的に信頼を得るためにサイエンスやエビデンスは重要な要素であると考えられます。

上記のように独自性のあるシーズを持ちつつ、臨床試験を実施しない(臨床試験で効果が得られない)場合も、こちらに該当します。例えば特許を持っているだけ、高尚な研究成果があるだけでは販売に繋がらず、消費者のニーズと結び付ける必要があります。

処方案のご提案

期間の目安:3~6ヶ月(試作品作成まで)

費用の目安:10~30万円(製造費用除く)

基本的には研究的な要素を避けて、コンサルティングのみ製品開発を想定しています。販売後にリピートされやすよう、ニーズと一致した実感のある成分を提案しています。

ロイヤリティのような支払いを受けたことはなく、作業や打ち合わせに要した実費のみを頂いております。広報のサポートも別途可能です。

機能性表示食品の開発

期間の目安:3~12ヶ月(届け出資料完成まで)

費用の目安:10~100万円(製造費用除く)

前述の「研究レビューの実施」と概ね同様な作業になります。既に機能性表示食品を許可されている食品成分を選定して製品を作る方法になります。分析の必要のない規格化された素材を利用することで、費用や時間に関するコストを最小限にすることが可能です。

既存の研究レビューを流用することができますので、コンサルティングのみでの対応も可能です。製品の試作と書類作成を並行することで、最短、半年程度で届け出も不可能ではありません。

機能性表示の受理まで含めると1年以上で考えておいた方が良い案件となります。

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