ヤマブシタケの認知症(認知機能)を改善する効果

ヤマブシタケとは、その姿が山伏の着衣の胸元にある飾りに似ているためと言われています。あまりスーパーなどには流通していないですが、「ヘリセノン」などの有効成分を含み、認知症(認知機能)を改善することで有名になりつつあるキノコです。

このページでは、ヤマブシタケの概要に始まり、研究の詳細や今後の展望も解説しています。脳科学に関することも、なるべく分かりやすくなるよう、いくつかの動画も作成しました。最後に、実際に臨床試験を実施したヤマブシタケを購入できるサイトもご案内しています。

食用としてのヤマブシタケ

生鮮品は、変色が早いために限られた地域だけで流通されています。生食もできるとのことで、ヤマブシタケの刺身がおススメと聞きました。サッと湯引きしたあと、水気をきってわさび醤油で、と聞いただけで美味しそうです。

私は見つけたことはないですが、夏の終わる9月頃に生え始めて、比較的大きく目立つと聞きました。立ち枯れしている木の高い所にある場合も多いらしく、形も崩れやすく採取には苦労するとのこと。山登りをされる方などは、このキノコを見つけることができるかもしれません。

ヤマブシタケの鬱や不安を改善する効果

ヤマブシタケの研究は、10年前以上に阿蘇ファームランドさんから仕事を依頼されたことに遡ります。九州では有名な宿泊施設で、ドームハウスが特徴なのですが、そこで栽培されているキノコの1つでした。

元々、中国では受験生が利用している食材であることが知られています。阿蘇ファームランドさんからの最初の依頼は記憶や学習に関することで、学習塾での効果検証も実施しました。

また、脳に効果があるということは、心にも効果があるということで、鬱や不安が改善されるという臨床試験の結果も得られました。

認知症を改善するヤマブシタケ

ヤマブシタケは、脳に関して有名なキノコですが、認知症を改善させるという研究成果もあります。以下の動画で紹介されている研究は、私共の研究グループでの研究成果ではありませんが、ヤマブシタケに関する最も代表的な臨床研究であり、動画を使って解説してみました。約半数が認知症の方を対象としているので、残念ながら機能性表示食品の届出には使えませんが、症状の悪い場合の方が、より明確な効果があることが分かります。

脳神経に良い影響を与えて、メンタルヘルスや認知機能を改善するヤマブシタケは、NGF(Nerve Growth Factor: 神経成長因子)の分泌を促進することが分かっています。これも、動画でも解説してみました。

ヤマブシタケの研究はNGF以外にも研究が重ねられ、様々な研究がその効果を指示しています。以下の動画では、臨床試験以外のヤマブシタケやその成分に関する研究について簡単に解説しています。どのように効果が生まれているか、その仕組が解明されつつあります。

ヤマブシタケの機能性表示食品に向けた取り組み

機能性表示食品として申請するためには、健常者(病的な認知症ではない方々)に効果があることを示す必要があります。私共の臨床試験では、健常者での効果を検出することに 初めて成功しました。

その成果は英語の科学論文としてまとめ、受理されました。最近は機能性表示食品に関連するような論文の受理が厳しくなった印象を受けますので、快挙と感じています。

機能性表示食品の届出には、関与成分(効果のある成分)の分析が必要です。私共の研究グループでは、ヤマブシタケの有効成分であるヘリセノン類を効率良く分析することを可能にしています。

認知機能(認知症)以外のヤマブシタケの可能性

ヤマブシタケの効果は、メンタルヘルスや認知症の改善だけに留まりません。同じく脳に関する機能ではありますが、動物実験の結果ではありますが、寝覚めを良くすることも期待されます。

同じく動物実験の結果で、臨床試験での検証はまだないですが、メタボリックシンドロームも改善する可能性も研究されています。

以上のような研究成果を総合すると、ヤマブシタケには様々な効果が想定されており、多くの方々の悩みを改善することが期待されます。

ヤマブシタケ製品の紹介

研究や効果に興味を持って頂き、「どこで買えるのですか?」と聞かれることが多くなりました。私共の研究で利用した阿蘇ファームランドで育った素材をそのまま使って製品化されているものが、自然縁より販売されています。

共同研究を続けていた阿蘇ファームランドさんより、以下のような製品も販売されています。