食品の機能性と機能性表示食品

1 機能性表示食品の例
2 参考文献
3 講義動画

機能性表示食品の例

　私共の研究チームが関わり機能性表示を取得した食品をいくつかご紹介させて頂きます。

サフラン：眠気の軽減など

　当研究グループで効果検証を実施して、「眠気を軽減」する効果を示しました。その成果や既存の臨床試験を文献調査することにより。「意欲を維持」「気分の落ち込みを軽減」などの表示が認められています。

先日紹介したサフランについて、さらにもう１つ、新たな機能性表示が認められました！

「眠気を軽減」させ「意欲を維持」する

だけでなく

「不安感、気分の落ち込み、困惑感を軽減」

と表示できるようになりました。
調査や研究が報われた気がします。https://t.co/4OGsuyu9bi
— 大貫教授＠食品研究者 (@k_ohnuki) 2019年4月21日

糖調唐辛子：血糖値の上昇を抑える

　その名前が示している通り、血糖値を調整する唐辛子です。食後の血糖値を抑えるという研究成果を出すことができ、それが機能性表示として認められました。

糖調唐辛子の食後血糖抑制効果。

その名前から説明の必要もないですが、食後の血糖値を抑える効果がありました。私たちがかなり苦労して効果検証をした結果が機能性表示の申請に使われています。プラセボが難しく、トウガラシ属の多くはそれなりに効果を持っていました。https://t.co/BrlD5qIzrA?
— 大貫教授＠食品研究者 (@k_ohnuki) 2019年4月3日

カプシノイド：代謝の向上

　筆者が博士号を取得際に実施した研究が、10年以上の歳月を経て、臨床試験や安全性試験をクリアして『基礎代謝の向上をサポート』するという機能性表示が受理されています。

私や当研究グループが研究開発に関わった機能性表示食品の一例。

・カプシノイド：基礎代謝の向上をサポート
・糖調唐辛子：食後血糖値の上昇をゆるやかにする
・サフラン：眠気を軽減、意欲を維持、不安感、気分の落ち込みを軽減など

特にサフランは、トクホ時代にはなかった表現ができています。
— 大貫教授＠食品研究者 (@k_ohnuki) July 19, 2019