色差計マニュアル

ここでは、色差計の使い方について紹介します。

色差計とは

 色を数値化して測定するための機器です。
 物体の表面色を測定し、数値化します。
 測定された色は、CIE Lab、RGB、CMYKなどの色空間で表されます。

使用する機器

 LS170 45/0 Colorimeter(下の写真参照)


 スマートフォンの指定アプリを使って、測定した色を近似値コードに素早く一致させたり、色の共有を行うことができます。
 また、色比較機能もあり色差のしきい値を設定りたり、色差公式の選択が可能です。

アプリのインストールと校正

  1. 本体にあるQRコードを読み取り、アプリをダウンロードします。
    (アプリ名:LScolor)
  2. アプリのインストール中や初回起動時にすべての権限を許可してください。
  3. 画像①のシリアルコードをタップしてスマートフォンとBluetooth接続を行います。※スマートフォンのBluetooth設定からは接続できません
  4. 画像②の画面になったら、指示に従い機器の校正を行います。
  5. 色差計の底部キャップを閉じた後、「Calibration(校正)」ボタンをクリックします。
  6. 校正が成功すると、色差計は直接測定インターフェースに入ります。そうでない場合は、「Calibration(校正)」の文字が表示されます。

アプリアイコン

画像①

画像②

測定

 アプリが色差計に正常に接続されると、メイン測定インターフェースに入ります。
 測定モードには『Color Scan(カラースキャン)』と『Color Compare(カラー比較)』の2つが
 あります。
 アプリを開いた後、デフォルトのモードは『カラースキャン』で、下部に2つの測定切り替えボ
 タンがあります。選択するとボタンのフォントが青色に変わります。

表示アイコン

 ①接続ステータス
  色差計の接続状態を表示します。アプリが色差計に接続されている場合は、対応するモデルが
  表示されます。接続されていない場合は、デバイスが切断されていることを示すメッセージが
  表示され、モデルの表示は空白になります。

 ②バッテリー
  色差計の電池残量を示します。

 ③履歴記録
  履歴アイコンをクリックすると、カラースキャンインターフェースの場合は、「My Color」、
  カラー比較インターフェースの場合は「Compare History」に入ります。

1.色測定

 ①色差計を接続する。(デフォルトで『カラースキャン』のインターフェースに入ります)

 ②アプリの「スキャンボタン」を押すか、色差計本体の電源ボタンを短く押す。
  (そうすることで、色測定後にデータをアプリに表示します。)

Color of test sample
 測定後、測定ボタンのエリアにテストサンプルの色値が表示され、ユーザーは
 表示される値の種類を設定することができます。

Matching colors
 ユーザーが選択したカラーチャートに従って、最も近い3つの色コードを選び出し、それらの
 色コードが表示されます。

【その他の操作】

①名前の入力
 色を測定した後、保存または共有する
 ための名前を入力できます。

②保存
 名前を入力し、「保存」アイコンをクリ
 ックすることで測定した色を保存でき
 ます。

③共有
 名前を入力し、「共有」アイコンをクリ
 ックして、測定結果を画像またはデー
 タで他のユーザーと共有できます。共
 有されたデータは、アプリにインポー
 トして利用できます。

●カラーチャートの選択
 色測定における色合わせには、1セットまたは複数のカラーチャートセットを選択します。カラーチャートを選択すると、そのカラーチャート内の色のみが計算され、マッチングされます。そして、測定された色に最も近い3つのカラーコードが表示されます。

2.色の比較

 『Color Compare(カラー比較)』インターフェイスでは、標準とサンプルの色が同じかどうか確認できます。

 ①色差計を標準となる色(肌)に置き、「Scan standard」をタップします。

 ②サンプルに置き、『Scan sample』をタップします。

測定が終わると画像のような画面になります。

色差の判定

【LabCh値】
 サンプル色データから標準色データを差し引いた値で、△L、△a、△bによって両者の色かぶりの方向が判定されます。

【△Eの値】
 選択した色差式に従って計算されます。

【QCテスト(品質テスト)】
 QCテスト機能を設定(QCテストにチェック)し、△E閾値を設定している場合、算出された△Eが設定した閾値より大きい場合は「NG」が表示され、判定エリアが赤色で表示されます。算出された△Eが閾値以下の場合は「PASS」と表示され、判定エリアが緑色になります。