AIを使用する機能性表示食品届出の書類作成

本ページでは、AIを使って機能性表示食品の届出書類を作成するための詳細を説明しています。主に内部スタッフに向けたページであり、現在執筆および改訂中のページになります。届出のマニュアルにもAIについて記載していますが(そちらのページも確認してください)、AI操作の詳細を説明しています。

機能性表示食品の届出書類は20近くの様式がありますが、AIを使って進める書類はその中でも難易度が高く文章量が多いものになります。弊社が受託する大部分は、このページで説明しています。操作が簡単な書式から順番に説明をしています。

別紙様式V-18:作用機序

かつては数週間を要する大変な書類でしたが、AIの力を借りると数十分~数時間で済む作業になりました。基本的には検索とまとめをAIに任せ、その文章を清書する方法をお勧めします。

AIはWordやExcelなどのオフィスファイルのレイアウトを正確に再現するのが苦手です。元の書式が大きく崩れ、独自の色付けをすることもあるため、お役所仕事には不向きです。そのため、AIに文章と引用文献リストを作成してもらい、ダウンロードした様式にコピー&ペーストする必要があります。

検索とまとめをAIに依頼する方法

出典を明記してくれるAIが必要です。文献検索はGensparkをお勧めします。Perplexityでも可能です。GeminiのDeep Research機能(一般的なGeminiのチャットの左にあるプラスボタンから選択)でも可能ですが、文章が難しく生成に時間がかかります。

関与成分と機能性を明確にして、「ガレート型カテキンの肥満予防作用についてメカニズムを調べて」といった感じで質問紙ます。幅が広くなりすぎる際には、「Pubmedを使って、最近5年間のレビュー誌を中心として…」といった言葉で絞り込むことができます。

論文を一通りダウンロードして、各AIから得られた文章を含めてClaudeなどで「作用機序を1000字以内でまとめて」といった指示をすることで概ね完成します。

既存の届出を使う方法

既に届出が多い際には、以下の方法が最も速く完成度の高い作用機序を作ることができます。

  • 3つ以上の様式V-18をダウンロード
  • Claudeに読み込ませて「著作権に配慮して3つの書類から折衷案を作成してください」など依頼
  • 同様に、「3つの書類から引用をランダムに選んでください」など伝えて引用文献を追加

元の書類が誤っていることは十分あり得ますので、引用文献も含めて情報を全体的に再確認してください。

別紙様式II:安全性

上記の「既存の届出を使う方法」を応用します。

同様に3つ以上の別紙様式IIをダウンロードします。別紙様式IIは作用機序(別紙様式V-18)よりレイアウトが複雑で、様式のWordファイルを読み込ませて、1つずつPDFからWordの様式に読み込ませます。これができるのも2026年7月現在、Claudeのみです(無料版の場合)。WordとPDFをアップして「PDFの情報を参照してWordの様式に正確に転記してください」などと指示してください。

3つのWordファイルができたら、上記「既存の届出を使う方法」と同様に「著作権に配慮して3つの書類から折衷案を作成してください」と依頼してください。こちらも、レイアウトやデザインが大きく崩れているはずなので、1つ1つの情報が誤っていないかを確認しながら(論文や情報を全て再確認など)、新しい様式にコピー&ペーストしてください。

別紙様式V-4, V-5~17:SR(研究レビュー)

制度の要件として、十分な知識や経験のある者が検索などを実施する必要があります。つまり、上記のように全体を簡略化すべきではありません。ですが、検索が完了した後の文章作成など自動化できる部分は多くあります。

上記の書類と同様に、「既存の届出を使う方法」を応用します。同様に消費者庁のサイトから参考となる書式(この場合は1つで良いです)と未記入の様式をアップして、「PDFの内容をExcelに反映して」といった感じで依頼をすると生成されます。

これで生成したファイルは、主に完成イメージを確認するだけに留めます。コピー&ペーストする参照元としても利用できる場合があります。

別紙様式V-5~11の作成:手動での検索が必要な部分

まずはExcelの別紙様式V-5から始めることになります。これは、SR作成マニュアルを参照すると、科学論文を検索した経験者であれば、それほど難解ではないと思います。

別紙様式V-6~11については、AIのサポートも可能ですが、上記で作成した既存の届出をExcelファイルに書き出した情報も参考に、手入力や手動でコピー&ペーストした方が早いことが多いでしょう。

別紙様式V-13~17の作成:一部AIのサポートが可能な部分

別紙様式V-13~17は、V-5~11の情報にClaudeを使って自動作成をすることが効率的であることが多いです。Claudeを利用して、V-5~11の情報まで入ったファイルとテンプレートとなるファイルを読み込んで、「不足する情報を補ってください」といった指示で大部分を補完してもらえることが多いです。Wordほどではないですが、Excelも様式を崩してしまうことが多く、崩れているようであれば修正、もしくは新しいファイルにコピー&ペーストした方が早い場合もあるでしょう。

過去の届出を参考にコピー&ペーストした場合は、今回の検索と齟齬(噛み合っていない点)がないかを十分に確認してください。

別紙様式V-4の作成

Excelの様式を作成すれば、Wordで準備された別紙様式V-4の大部分を完了できるアプリを作りました。現在、80~90%の情報を反映することに成功しています。「既存の届出を使う方法」でWordファイルも作成をして、それを参考に追記や修正をしてください。

その他の様式

15~20ファイルの書式があり当初は途方に暮れてすべてAIに頼みたくもなりますが、向かい合うと、それほど難しい内容でない書類も多いです。その他の様式でAIのサポートとしては、詰まった際の相談役として機能してくれます。かつては(今も?)高額なコンサルティング費用が必要でしたが、AIはお役所仕事の理解も高く、何よりすぐに返事がもらえます。全体的に頼ることが多いClaudeも適任ですが、最新情報に強いGrokもお勧めします。何事も同様ですが、1つのAIの意見を鵜呑みにせず、3~5のAIを参照することをお勧めします(他のAIとしてはChatGPTやGemini等)。