統計で利用するExcelの基本操作

Excelでの書式や表示の基本

まずはデータの書式、フォーマットについてです。

エクセルを開くとマス目がひたすら続いているのですが、この一つのマス目のことをセルといいます。セルは表示形式によって文字の読み取り方が変わってきます。

パソコンの文字(フォント)には半角、全角、サイズなどといった多様性がありますが、エクセルを使用する中では基本として「数値」は半角で入力します(自動的に判別して半角に修正されることも多いです)。

スラッシュは日付と割り算

「スラッシュ、/」について、一般的に日付などを記す際に使用することが多いと思いますが、Excelの計算式に導入するとスラッシュは割り算を示します。例えば、セルに”4/20″と記入すると自動的に日付と判断されて”4月20日”と表示されたりしますが、”=4/20″と入力すれば、”0.2″と表示され、4÷20の計算結果が表示されることが分かると思います。

このセルの表示を変えるには、Excelの『ホーム』タブに存在する『数値』に『表示』という部分があるのでそちらから変更可能となっています。

大きな桁や小数点の処理(指数表示)

また数値を入れていくうちにセル内に『#####』などといった表示が現れることがあります。この表示は表示桁数の限界などを示しているため、単純にセルの幅を増やすことや『ホーム』タブに存在する『数値』から『小数点以下の桁数を増やす』という項目から増やすことなどで表示されるようになります。

また数字データを使用する中で、指数で表記をする方が使い勝手が良くなる場合があります。例えば、菌の数は10,000,000個と表記するよりも、108個と表記するといった具合です。

Excelで利用されるのが『E』です。『E』とは10のn乗のことを指し、桁数を示すための物なので、基数は10、指数部分は正負の整数で表されます。例えば、上記108であれば”1.E+08″といった具合です。

計算式と関数

次に数式の入力についてです。

エクセルには計算機能、関数機能があります。

計算式はセル内に『イコール、=』から始まる式を導入すると自動的に計算が行われるのです。計算式に使用する文字について、足し算は+、引き算は-、掛け算は*、割り算は/、指数計算は^、平方根(ルート)の計算はSQRT()、円周率を用いた計算はPI()など目的によって様々な計算式が存在します。

利用頻度の高い関数は、SUMやAVERAGEなどがあります。合計を求めたい数値の範囲をSUM()で指定することで、その範囲内の数値の合計を求めることが出来たり、平均値を求めたい数値の範囲をAVERAGR()で指定することで、その範囲内の数値の平均を求めることが出来るのです。

これら計算式以外にも、計算の際に重要となってくる絶対セル指定などといったものも存在します。絶対セル指定とは、様々な式ににおいて、条件が変わっても変わることのない数値を固定化して使用することを可能とします。表示としては『$E$4』などといったセルの番号をドルマークで挟んであげることで固定化できるのです。