野菜に含まれる成分:主に辛味成分や色素成分

とうがらしに含まれる辛味成分は、カプサンチンである?

とうがらしにはカプサイシンとよばれる辛み成分が多く含まれています。
カプサイシンはカプサイシノイドと呼ばれる炭素、水素、酸素、窒素からなる天然の有機化合物の一つです。
体脂肪の燃焼や血行の促進、冷え症の予防、改善などに期待されており、熱に強いといった特性から調理などにも使用しやすい日常的に利用できる健康食品として注目されています。

カプサイシンの化学構造

(答え) カプサイシン
とうがらしに含まれる辛味成分は、カプサイシンである。

《参考文献》
カプサイシンに関する情報 農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/capsaicin/
とうがらし わかさの秘密
https://himitsu.wakasa.jp/contents/red-pepper/

しょうがの辛味成分は、ピペリンである?

ショウガを摂取することで体が温められることは良くしられており、冷え性を予防するような製品を特に寒い時期は目にすることと思います。

ショウガには一つ目はジンゲロール、ショウガオール、ジンゲロンといった辛味物質が含まれています。それぞれ、体を温めて冷え性を改善すると言われています。主成分はジンゲロールですが、天日干しなど加熱によってショウガオールが増えることが知られており、辛味の質や有効性が向上するといった研究もあります。

ジンゲロールの化学構造


上記がジンゲロールの化学構造になります。トウガラシの辛味成分カプサイシンと似たような形であることが分かると思います。バニラの香り成分であるバニリンと共通構造があることから、バニロイドと総称されています。コショウに含まれるピペリンもバニロイドに分類されていて、辛味があります。

辛味成分の知覚に関して『皮膚感覚』のページにも詳細を説明しています。

(答え) ジンゲロール
しょうがの辛味成分は、ジンゲロールである。

ピペリンはこしょうの辛味成分である。

《参考文献》
生姜の辛み成分とは 美味しい食材発見 
https://www.kagoshimanouen.jp/syoga-karami

だいこんの辛味は、シニグリンが分解したイソチオシアネートによる?

おろしだいこんを食べるとき辛みをかんじたことはありませんか?
この辛み成分の原因は大根に含まれるイソチオシアネートという物質による作用です。これはだいこんを切ったり擦ったりすることで生成されます。

辛味を示さない前駆体であるグルコシノレートが、細胞の破壊によってミロシナーゼと呼ばれる酵素と接触することで、辛味を示します。

物質としては『-N=C=Sという化学構造を持つ物質の総称です。だいこん以外にも、ワサビやキャベツ、ブロッコリーなどアブラナ科の植物全般に含まれています。

(答え) 〇
だいこんの辛味は、シニグリンが分解したイソチオシアネートによる。

[大根]栄養や選び方、鮮度を保つ保存、下ごしらえ、切り方など カゴメ株式会社
https://www.kagome.co.jp/vegeday/yasai/japanese-radish/

にんにくに含まれるアリインは、アリシンとなってビタミンCの吸収を促進する?

にんにくにはアリインという成分が多く含まれています。

にんにくが本来持つアリインという物質をアリナーゼによって分解することでアリシンという物質が生成されます。このアリシンという物質がにんにく特有のあの強いにおいを放出しています。

アリシンの役目として代表的なものはビタミンB1の吸収です。
ビタミンB1は必須ビタミンで体外からの摂取が必須です。そこで利用されるのがアリシンです。アリシンがビタミンB1と反応するとアリチアミンという物質になり、体内への吸収時間が増え体内にとどまる時間が長くなります。

(答え) B1
にんにくに含まれるアリインは、アリシンとなってビタミンB1の吸収を促進する。

《参考文献》
にんにくで免疫力をアップ!免疫力を上げる栄養素や嬉しい4つの効果を解説!
ユーグレナヘルスケア・ラボ
https://www.euglab.jp/column/immunity/000348.html
にんにくの有効成分アリシンの源、アリインの含有量 にんにくとらっきょうの知識
https://xn--ock1crdqa6376cl6wb.xyz/archives/679