タンパク質と化学的性質

たんぱく質はアミノ酸がエステル結合によって重合した高分子化合物である?

アミノ酸が2個以上結合した化合物をペプチドといいます。更に、アミノ酸同士が結合する際には1つのアミノ酸のCOOH基と別のアミノ酸のNH₂基とから、H₂O分子が脱離してペプチド結合が作られます。

(解答) ✖ ペプチド結合

たんぱく質の分子は、多数の枝分かれをしている?

たんぱく質が枝分かれ構造をしていない原因として転写、翻訳といったセントラルドグマが影響しています。枝分かれをしているたんぱく質の遺伝情報を調べると基本的にあとから付け加えられたものだとわかります。

(解答) ✖ してない
たんぱく質の分子は、多数の枝分かれをしていません。

アミノ酸が50個程度のものをオリゴペプチドという?

アミノ酸が2~3個結合しと物を、ジペプチドトリペプチドといいます。2~10個程度結合したものをオリゴペプチドといいます。多数結合したものを、ポリペプチドといいます。更に、アミノ酸数が50以上の物をたんぱく質といいます。

(解答) ✖ たんぱく質
アミノ酸が50個程度のものをたんぱく質といいます。

β構造(βシート)は、たんぱく質の四次構造のひとつである?

たんぱく質には一次構造から四次構造まで存在しています。たんぱく質は約20種のアミノ酸の配列構造から成り立ち、そのアミノ酸配列をたんぱく質の一次構造といいます。更に、そこから立体構造をとり、α-ヘリックス構造β-シート構造をとるものを二次構造。これらからより広がりを持ち三次元的な構造をとるものを三次構造といいます。三次構造は、たんぱく質分子内の側鎖間の相互作用によって支えられており、その結合の種類としては、疎水結合、ジスルフィド結合、イオン結合、水素結合があげられます。その三次構造がいくつか集まってできたものを四次構造といいます。四次構造を構成する一つ一つのたんぱく質の単位をサブユニットといいます。

(解答) ✖ 二次構造
β構造(βシート)は、たんぱく質の二次構造のひとつです。

ジスルフィド結合は、たんぱく質の一次構造の形成に関与している?

『β構造(βシート)は、たんぱく質の四次構造のひとつである?』の解答解説をご参考ください。

(解答) ✖ 三次構造
ジスルフィド結合は、たんぱく質の三次構造の形成に関与しています。