タンパク質と化学的性質

シトルリンやクレアチンは、たんぱく質を構成するアミノ酸である?

たんぱく質を構成するアミノ酸としては、グリシン、アラニン、バリンなどをはじめとした脂肪族アミノ酸、酸性アミノ酸、塩基性アミノ酸、芳香族アミノ酸、含硫アミノ酸、複素環アミノ酸が挙げられます。試験の対策としては、すべてのアミノ酸とその分類を覚えておくことをお勧めします。

一方、たんぱく質を構成アミノ酸しないアミノ酸は非常に多数の物質があります。全てを覚えることは到底無理ですので、オルニチン、シトルリン、クレアチン、β-アラニン、アリイン、タウリン、テアニン、ɤ-アミノ酪酸といった代表的なアミノ酸とその機能(健康に対する効果)を知っておけば十分です。まずは、これらがタンパク質を構成しないアミノ酸であることだけは知って頂ければと思います。

(解答) ✖ 違う
シトルリンやクレアチンは、たんぱく質を構成するアミノ酸ではありません。

グリシンは必須アミノ酸である?

必須アミノ酸とは、ヒトが体内では合成できないため食事から摂取する必要のあるアミノ酸で、バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、リシン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン、ヒスチジンの9種をさしています。また、ヒスチジンは9番目の必須アミノ酸として、近年必須アミノ酸に追加されました。もともと、成長に必要とされるアミノ酸として知られていたため、成人にとっては必須アミノ酸とは言えないといわれていましたが、近年成人にも必須性が確認されたからです。必須アミノ酸に関して、覚え方を、『人の必須アミノ酸はイソロイシン(Ile)・ロイシン(Leu)・リジン(Lsy)・メチオニン(Met)・フェニルアラニン(Phe)・セリン(Ser)・トリプトファン(Trp)・バリン(Val)の8種類である?』の解答解説に記載しておりますので是非ご参考ください。

(解答) ✖
グリシンは必須アミノ酸ではありません。

メチオニンは塩基性アミノ酸である?

塩基性アミノ酸には、リシン、アルギニン、ヒスチジンがあります。豆類に不足しがちなメチオニンは含硫アミノ酸で、ほかには、SH基をもちジスルフィド結合によってシスチンとなるシステインなどが存在します。

(解答) ✖ 含硫アミノ酸