脂質の化学的性質

ヒトの体内では、リノール酸からドコサヘキサエン酸を合成することがでない?

動物細胞ではn-3、n-6不飽和化酵素を持たないため、n-3、n-6位に二重結合を導入できません。よって、オレイン酸は合成可能ですが、リノール酸やリノレン酸は合成できません。よってもちろんリノール酸からドコサヘキサエン酸にへの合成も行われません。ですが、リノール酸から合成されるはずのアラキドン酸は必須脂肪酸となっています。

(解答) 〇

ロイコトリエンは、短鎖飽和脂肪酸から作られる?

プリスタグランジンやロイコトリエンなどは、生理活性物質の前駆体として重要であることから、必須脂肪酸であるとされています。
近年では、プリスタグランジンやロイコトリエンの生成には、アラキドン酸とイコサペンタエン酸のバランス次第で合成可能であるといわれています。

(解答) ✖ 
ロイコトリエンは、n-6系列のアラキドン酸とn-3系列のイコサペンタエン酸から作られる

【参考資料】
油と脂の美容健康知恵袋 N3系脂肪酸とN6系脂肪酸の違いとは?取り入れるべき脂肪酸 https://oil-life.jp/n3kei-n6kei/

なたね油に含まれているエルシン酸(エルカ酸)は、精製段階で除かれている?

菜種油には身体に悪影響を与えるエルカ酸やグルコシノレートが含まれています。しかし、現在では、品種改良などによって、これらの物質が含まれないなたねが作られるようになりました。

(解答) ✖ 品種改良でエルカ酸のない品種

脂質についてまとめたわかりやすい画像があったため掲載させていただきます。是非ご参考ください。

【参考資料】
スポーツショップコダマ 知っておくべき脂質の話 http://sp-kodama.com/post-965/