生活習慣病

脳血管疾患のひとつに、脳の血管が詰まる脳出血がある?

脳血管疾患(脳卒中)】

 動脈硬化の進行などによって脳の血流が急激に妨げられると、脳出血や脳梗塞を招き、意識障害や運動障害が起こる

*脳出血

 脳内の血管が破れて出血がおこること

*クモ膜下出血

 脳の出血を覆うクモ膜下腔で出血がおこること。脳動脈瘤(動脈の一部がこぶのようにふくれたもの)の破裂などが原因となる。

 激しい頭痛、嘔吐、髄膜刺激症状(項部硬直、ケルニッヒ症候)などが出現する。

*脳梗塞

 脳内の血管が詰まったり、細くなったりして脳動脈の流れが悪くなり、脳組織が壊死することである。なかでもラクナ梗塞は、最も頻度が高く出現し、血管の詰まり方によって大きく下記の2種類に分けられる。

1)脳血栓症

 脳動脈に血液の固まり(血栓)が形成され、詰まってしまうこと。一過性脳虚血発作が先だって起こることが多い。

(2)脳塞栓症

 心臓内でできた血栓がはがれて脳動脈にたどりつき、詰まってしまうこと(塞栓)。

答え ×

脳血管疾患のひとつに、脳の血管が詰まる脳梗塞がある。

血液中のコレステロールや中性脂肪などが増えすぎた状態を、高血圧という?

【脂質異常症(高脂血症)】

 空腹時に血中のコレステロールや中性脂肪などの脂質成分が慢性的に高い状態を脂質異常症(高脂血症)という。高血圧や動脈硬化症などの原因となるため、適切な栄養管理等が必要である。

【脂質異常症(高脂血症)の診断基準】

答え ×

血液中のコレステロールや中性脂肪などが増えすぎた状態を、脂質異常症という。

脂質異常症に関しては、以下の投稿もご参照ください。

脂質異常症や動脈硬化は、脳血管疾患は引き起こすが虚血性心疾患は引き起こさない?

【動脈硬化とは?】

 動脈壁が弾力性を失って硬くなった状態をいう。ゆっくりと進行し、自覚症状がないのが特徴。遺伝に加え糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満、喫煙、ストレス、飲酒、過労などが原因である。

  • 酸化LDL(LDL+活性酸素)が血中に増加
  • 酸化LDLが動脈壁に侵入、沈着する。それを除去するためにマクロファージが集まってくる
  • マクロファージは酸化LDLを取り込んで泡沫細胞となり、コレステロールを蓄積してアテロームを形成する。

粥状アテローム硬化症

  • アテローム硬化が進行して血管壁が破裂すると、血小板が集まってきて血栓を形成し、血管がふさがって血流障害が起こる

【虚血性心疾患】

 心臓の筋肉に酸素や栄養素を送っている冠状動脈の血流が何らかの原因で妨げられ、胸部の激しい痛みや締め付けるような圧迫感などの発作が引き起こされる疾患。狭心症心筋梗塞が代表的である。

答え ×

脂質異常症や動脈硬化は、脳血管疾患は引き起こすが虚血性心疾患も引き起こす

動脈硬化に関しては、以下の投稿もご参照ください。

コレステロールは血液中などに分布する脂質の一種であり、食物から摂取されるほか、膵臓で生成される?

【コレステロールの合成】

 コレステロールは、肝臓、小腸、皮膚などで、ブドウ糖(グルコース)、脂肪酸、アミノ酸などからアセチルCoAを経て細胞質ゾルで合成される。

 コレステロールの生合成量は、1~1.5g/日程度で、食物からの摂取量は0.2g~0.3g程度である。

答え ×

コレステロールは血液中などに分布する脂質の一種であり、食物から摂取されるほか、肝臓で生成されている。