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胆石症は、胆のうで生成された胆汁の成分が固まって、胆道で石になること?
【胆石症とは…?】
肝細胞内で合成された胆汁中にコレステロールやビリルビンカルシウムが過剰になると、胆嚢や総胆管内に硬い石状の物質(胆石)が生じる。胆石の成分によって、コレステロール胆石とビリルビン胆石がある。
◇◆成因◆◇
- コレステロール胆石…肥満、高脂肪、高コレステロール食、妊娠など
- ビリルビン結石…胆道感染、低たんぱく質、低栄養などによる胆汁中のビリルビンカルシウムの析出
◇◆ポイント◆◇
- 胆石症は男性より女性に多い(男女比1:2)
- 日本ではコレステロール胆石が多い(ただし、総胆管胆石症は、ビリルビンカルシウム胆石が多い)
- 胆石症の半数が無症状
- 発作時に急性胆嚢炎を合併することが多い(急性胆嚢炎の約90%が胆石によるもの)→さらに、胆嚢穿孔や腹膜炎を合併
答え ×
胆石症は、肝臓で生成された胆汁の成分が固まって、胆道で石になることである。
胆石症では、食物繊維を控える必要がある?
【胆石症の食事予防】
- 動物性脂肪、コレステロールの制限
- 水溶性食物繊維の摂取
【急性期の食事療法】
絶食(静脈栄養補給)
【回復期の食事療法】
粥食を基本とし、段階を経て普通食へ
答え ×
胆石症では、食物繊維を積極的に摂取した方がよい。
胃潰瘍は、胃の内壁が膵液で消化されて生じる潰瘍のこと?
【胃潰瘍・十二指腸潰瘍】
胃・十二指腸の細胞壁が部分的に溶けて欠損した病態が潰瘍である。
◇◆成因と特徴◆◇
ストレスなどによって胃・十二指腸を保護している粘膜の働きが弱まる(粘膜血流↓、粘液・アルカリ分泌↓)のに加えて、胃酸に含まれる塩酸やペプシンの分泌が促進されることにより潰瘍が発生する。特徴としては繰り返しやすいことがあげられる。
また、最近ではヘリコバクター・ピロリ菌感染も原因のひとつとして取り上げられている。
◇◆合併症と症状◆◇
症状:出血に伴うタール便
合併症:出血、穿孔、幽門狭窄など
◇◆治療◆◇
食事療法、薬物療法、外科治療、ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌
答え ×
胃潰瘍は、胃の内壁が胃液で消化されて生じる潰瘍である。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の人は、消化のよい食品は控えた方が良い?
【胃潰瘍・十二指腸潰瘍の食事療法】
- 2~3日絶食後、流動食から徐々に普通食へと戻す
- たんぱく質を十分に摂り(1.3~1.5g/標準体重(kg))、アルコール、香辛料、コーヒー、冷たい飲料などの刺激物を制限する。
答え ×
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の人は、消化のよい食品を摂取した方が良い。