虚血性心疾患の食事では、ビタミン類を控える必要がある?
【虚血性心疾患の食事療法の基本】
- 減塩 6g/日未満
- 適正なエネルギー量の食事
- 低脂肪・低コレステロール
- アルコールはやめるのが基本
- 食物繊維を摂る
- ビタミン・ミネラルを摂る
- 1日3食きちんと食べる
答え ×
虚血性心疾患の食事では、ビタミン類を摂取した方がよい。
貧血の予防として、ビタミン類に効果は認められない?
※次の問題の解説を参照
答え ×
貧血の予防として、ビタミンB₁₂や葉酸などのビタミン類に効果が認められる。
貧血の場合、鉄分の摂取量を増やすとともに、エネルギー摂取を制限する必要がある?
【貧血とは】
さまざまな原因によって、赤血球数あるいはヘモグロビン量が正常値に達しない状態を貧血という。
(1)鉄欠乏性貧血
体内の鉄不足の為、赤血球のヘモグロビン合成が阻害されておこる貧血。症状としては顔色不良、動悸、めまい、スプーンネイル(鉄欠乏による爪の変形)などがみられる。
(2)巨赤芽球性貧血
ビタミンB12や葉酸の欠乏によってDNA合成が阻害される為、赤芽球の合成が阻害されて起こる貧血。なかでも、胃切除後などのビタミンB12の吸収阻害が原因となる貧血を悪性貧血といい、神経症状やハンター舌炎を伴う。
【貧血の食事療法】
- 1日3食規則正しく食べる。偏食、欠食、減食はなおす(※必要エネルギー量の確保)
- 毎食、主食、主菜、副菜をバランスよく組み合わせ、栄養バランスの良い食事を
- 鉄の吸収を高める良質たんぱく質を含む食品の摂取
- 吸収の良いヘム鉄を積極的に摂る
- 緑茶、コーヒー、紅茶などに含まれるタンニンは鉄と結びついて吸収を阻害するため控える
- 造血作用のあるビタミン類を積極的に摂る
*ビタミンC…鉄の吸収を高める。
*ビタミンB12、葉酸…正常な赤血球をつくるのに必要なビタミン
答え ×
貧血の場合は、鉄分の摂取量を増やすとともに、エネルギー摂取を増やす。