食品の表示

 食品の表示に関して、10問の正誤式の問題があります。見出し(目次)の文章を正しいか間違っているかを考え、間違っている場合は正しい表現を考えてみて下さい。

※このページの趣旨はカテゴリーページ「食生活と健康」を参照してください。

常温で長期間保存がきく食品については、消費期限を表示する。

答え ×

常温で長期間保存がきく食品については、賞味期限を表示する。

【期限表示】

期限表示は、食品が一定の品質を有していると認められる期限を示す日付であり、消費期限賞味期限の2つがある。

①消費期限

 定められた方法により保存した場合において、腐敗、変敗その他の品質の劣化に伴い安全性を欠くこととなるおそれがないと認められる期限を示す年月日のことである。

 精肉や刺身といった食材やお弁当やサンドイッチ、惣菜、洋生菓子、低温殺菌牛乳といった日配食品など、大よそ5日以内に著しい品質低下が認められる食材や食品に記載されており、製造から消費期限までが短いものについては年月日に加え時刻まで表示することもある。

②賞味期限

 定められた方法により保存した場合において、期待されるすべての品質の保持が十分に可能であると認められる期限を示す年月日のことである。ただし、製造日から賞味期限までの期間が3ヵ月を超えるものについては、「年月」で表示することが認められている。

 品質が変わらず「美味しく食べられる期限」を示しているものであって、その期限を過ぎたらすぐに食べられない、食べてはいけないというわけではない。缶詰やレトルト食品、即席めん、ジュース、スナック菓子など比較的長期保存が可能な加工食品に表示してある。

生産者が一般消費者に直接販売する場合や、レストランなどで提供される生鮮食品についても、JAS法に基づく品質表示基準は適用される。

答え ×

生産者が一般消費者に直接販売する場合や、レストランなどで提供される生鮮食品については、JAS法に基づく品質表示基準は適用されない

JAS法における品質表示制度】

 JASとは、日本農林規格の略称であり、現在は制度全体を表す言葉として使われ、個々の物資についての日本農林規格は、JAS規格と呼ばれている。JAS法では、生鮮食品品質表示基準加工食品表示基準遺伝子組み換えの表示基準が定められている。

生鮮食品品質表示基準

 名称と原産地の表示が義務付けられているが、水産物などでは漁獲した水域名または水揚げした港名が港の属する都道府県名を表示する。 なお、生鮮食品を生産(採取及び採捕を含む)し、一般消費者に直接販売する場合、又は生鮮食品を設備を設けて飲食させる場合は、名称及び原産地を表示する生鮮食品品質表示基準は適用されない。

加工食品品質表示基準

 名称、原材料名、内容量、消費期限または賞味期限、保存方法、製造業者の名称と住所を一括表示することが義務付られている。また輸入品も輸入業者の名称と住所を表示しなければならない。

遺伝子組み換え食品の表示

 大豆やとうもろこしなどなどの遺伝子組み換え農作物とその加工食品については、遺伝子組み換え食品の表示が必要である。

参考URL:

http://www.jasnet.or.jp/2-seidogaiyou/2.1.3.html

同種類の農産物で複数の原産地のものが混合している場合、重量の軽いものは原産地表示を省略してもよい。

答え ×

同種類の農産物で複数の原産地のものが混合している場合、重量の軽いものは原産地表示を省略できない

【農作物の共通表示事項(食品表示基準第18条第1項)】

  • 名称:その内容を表す一般的な名前を表示する
  • 原産地:次に定めるところにより表示する

①国産:都道府県名を表示します。
 市町村名その他一般に知られている地名を原産地として表示することもできます。
表示例:「大根(東京都)」、「りんご(青森県産)」「みかん(土佐)」

②輸入品:原産国名を表示します。
 一般に知られている地名を原産地として表示することもできます。
表示例:「マンゴー(タイ国)」、「オレンジ(カリフォルニア州)」、「たまねぎ(福建省)」

③同じ種類の農産物であって、複数の原産地のものを混合した場合
当該農産物の製品に占める重量の割合の高いものから順に表示します。
表示例:「りんご(青森県、長野県)」
 「 小松菜(埼玉県、神奈川県、東京都)」

④異なる種類の農産物であってあって、複数の原産地のものを切断せずに詰め合わせた場合   

当該農産物それぞれの名称に併記します。

(表示例)
 「にんじん(神奈川県)、たまねぎ(千葉県)、じゃがいも(北海道)」  

参考URL:http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/hyouji/shokuhyouhou_seisen_nousanbutsu.html

「さんま(釧路)」では水域名の表示がないので、不適切である。

    

答え ×

「さんま(釧路)」は市町村名の表示があるため、適切である

※「食品の表示」問題③解説参照

「国産」と表示された畜産物に、外国で生まれたものは含まれない。

答え ×

「国産」と表示された畜産物に、外国で生まれたものも含まれる

【畜産品の品質表示】

■「国産品」とは

「国産品」とは国内における飼養期間が外国における飼養期間(2か国以上の外国において飼養された場合には、それぞれの国における飼養期間)よりも長い家畜を国内でと畜して生産されたものを指す。

■「輸入品」とは

 「国産品」以外のものであり、具体的にはある外国における飼養期間が日本を含めた他国におけるそれぞれの飼養期間期間よりも長い家畜から生産されたものを指す。

大豆はアレルギー表示が義務付けられる特定原材料に含まれている。

答え ×

大豆はアレルギー表示が義務付けられる特定原材料に含まれていない

【アレルギー表示の義務付け】

特定のアレルギー体質をもつ方の健康危害の発生を防止する観点から、過去の健康危害等の程度、頻度を考慮し、容器包装された加工品等に特定の原材料を使用した旨の表示を義務付けている。(平成13年4月1日施工〈14年3月31日まで経過措置〉)

 表示を義務化する「特定原材料」と通知で表示を推奨する「特定原材料に準ずるもの」の、2つに分類している。

特定原材料卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、かに

特定原材料に準ずるものあわび、いか、いくら、さけ、さば、牛肉、鶏肉、豚肉、ゼラチン、松茸、山芋、くるみ、大豆、ごま、カシューナッツ、桃、りんご、オレンジ、キウイフルーツ、バナナ

参考URL:

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10905100-Kenkoukyoku-Ganshippeitaisakuka/0000121258.pdf#search=%27%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E8%A1%A8%E7%A4%BA+27%E5%93%81%E7%9B%AE%27

栄養成分表示は、すべての食品に表示する義務がある。

答え ×

栄養成分表示は、すべての食品に表示する義務はない

【栄養表示基準制度】

 栄養表示基準制度は、高齢化社会、生活習慣病の増加を背景に食品の栄養成分に関する情報を広く国民に提供することを目的に創設された。

 栄養成分の表示に関するある一定の基準と義務を規定したもので、健康増進法第31条により定められている。原則としてすべての予め包装された一般消費者向けの加工食品および添加物において表示が義務付けられており、また、生鮮食品ではあるが、例外的に鶏卵もこれに含まれている。

【栄養表示をする際の表示区分】

(表1)挿入

※①栄養成分表示をする場合、必ず表示しなければならない

※②基本5項目以外で上記食品表示基準に規定する栄養成分

◇任意表示:義務表示対象成分以外の表示対象となる項目(任意表示であっても、栄養成分表示を行う場合は、必ず「基本5項目」の表示が必要である)

◇推奨表示:義務表示ではないが、積極的に表示推進するよう努めなければならない項目

カルシウムは、栄養成分表示の主要5項目に含まれる。

答え ×

カルシウムは、栄養成分表示の主要5項目に含まれない

※「食品の表示」問題⑦解説(表1)参照

「3.8牛乳」とは、たんぱく質が3.8%含まれていることを意味している。

答え ×

「3.8牛乳」とは、乳脂肪分が3.8%含まれていることを意味している。

3.8牛乳とは】

 牛乳に乳脂肪分が3.8%含まれる牛乳。同様に3.5%の乳脂肪分を含む3.5牛乳などもある。これらは、生乳という成分を調整していない牛乳から作られる。低脂肪牛乳や無脂肪牛乳といった牛乳は成分を調整したもので、生乳に対して成分調整牛乳という。

参考URL: https://www.weblio.jp/content/3.8%E7%89%9B%E4%B9%B3

JAS法は、飲食に起因する衛生の危害の発生を防ぎ、また公衆衛生上、必要な情報の正確な伝達の見地から食品などの表示基準を定めている。

答え ×

食品表示法は、飲食に起因する衛生の危害の発生を防ぎ、また公衆衛生上、必要な情報の正確な伝達の見地から食品などの表示基準を定めている。

【食品表示法の概要】

 食品を摂取する際の安全性及び一般消費者の自主的かつ合理的な食品選択の機会を確保するため、食品衛生法、JAS法及び健康増進法の食品の表示に関する規定を統合して、食品の表示に関する包括的かつ一元的な制度を新設。

  • 整合性のとれた表示基準の制度
  • 消費者、事業者双方にとって分かりやすい表示
  • 消費者の日々の栄養
  • 食生活管理による健康増進に寄与
  • 効果的な法執行

参考URL:

https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/pdf/130621_gaiyo.p