このサイエンス基礎講座カテゴリーには70を超えるページがあり、その大部分が反転授業を想定して作られています。反転授業について、詳細はWikipediaなどで説明されていますが、簡単に言えば授業の前に内容の把握を済ませておき、授業では課題やコミュニケーションを中心とするような授業形態です。
このサイト全体として、様々な資格の勉強をしている際にインターネット検索をして辿り着いた方々が多いようです(本来は食品CROという業界の企業ページになります)。そのような方々は、周辺分野についても自分で学習することが可能です。また、大学教員の先生方におかれては、是非、このサイトを反転授業やメディア授業のコンテンツとしてご活用頂ければ幸いです。
反転授業コンテンツと資格の対応
このサイトでは以下の資格の対策も兼ねています。
その他、栄養学については、上記3つの資格試験に必要な知識が得られます。
食品CRO(ヒト臨床試験)と反転授業コンテンツの関係
前述の通り、このWebサイト全体は、食品の効果を検証したり食品成分の分析をする食品CRO企業のページになります。このサイエンス基礎講座カテゴリーは、食品CROの研修資料としての意味合いもあります。
特に統計学は臨床試験で必須です。また神経科学のカテゴリーでは、昨今増えつつある心理学的な臨床試験の基礎となる知識を習得することができ、評価手法に関するリンクされています。
前述の食生活と健康、生化学、食品学、栄養学については、各資格に必要な知識というだけでなく、食品CROや臨床試験に必要な基本的な知識にもなります。
反転授業の実施例
「実施マニュアル」と言えるものではないすが、以下、参考としての実施例になります。
- 予め次回のWebサイト(動画含む)を知らせて内容を把握してもらう
- 当日は課題から開始、質問を受け付ける
- 内容の概略を簡単に説明、主に質問への返答を重視する
授業の準備は入念な予習など準備が必要ですが、反転授業では、このWebサイトやYoutubeの動画を活用できます。コンテンツや動画は事前に多少確認するだけで済ませられます(数年間確認しておりますが、誤字や誤りも残っております…)。その他の準備はGoogle Classroomもしくは記入用紙くらいです(Classroomの運用のない場合は電子メール等)。
以前は筋トレになるほどの荷物や資料を持参していましたが、アシスタントにパソコンをセットしてもらうと手ぶらで授業にいくことも可能になりました。課題や質問の受付方法は任意ですが(オンライン時代はClassroom、対面に戻ると紙媒体が多かったです)、課題を先にすることで賑やかなクラスが静かにできることも利点です。
反転授業はアクティブ・ラーニング(双方向性の授業)でもありますので、質問に対応する時間を可能な限り最大限としていました。授業中に話したり板書したりする内容をメモしておくこともなくなり、体調不良の際にも安心です。また、配布物を紛失して居室まで求めに来られる対応が一切なくなりました。
反転授業に関する見解と展望
従来、反転授業の問題点は、そのコンテンツ制作に関する労力が大きかったことでした。2019年以前は、無料で配布されているような動画コンテンツは稀であったと記憶しています。しかしながら、2020年から始まったコロナ禍により、教育現場は様々な変革を迫られました。その1つはオンライン授業です。動画コンテンツはその副産物として、意図せずに多く生み出されることになりました。
このサイトのコンテンツは、各資格や科目の学習をする際に最良ではないと思います。ですが、誰でも使えるコンテンツとして最良なサイトを作る礎になればと考えています。作成時点で無料の動画コンテンツが不十分であったものを随時追加しており、指摘に応じて改定を進めています。
反転授業の授業形態は、最良のコンテンツ(Webサイトや動画)が生み出された後でも続いていくと想定されます。教員(指導者)の知識や経験により、学生(受講者)の疑問に臨機応変に対応していくことで、オンリーワンの講義が生み出されていくことでしょう。数十年後という遠い未来にはコミュニケーションもAIに置き換わられるかと思いますが、現在は(ある意味残念ながら)置き換わるツールが見当たりません。教育者、学習者ともに反転授業形態が浸透することで、効果的な知識習得が進むことを願います。