酵素

酵素は、活性化エネルギーを大きくすることで化学反応を促進する?

活性化エネルギーとは、反応の最初の物質の基底状態から遷移状態に励起するのに必要なエネルギーです。
簡単に言うと、化学反応を起こすために必要なエネルギーです。
酵素は反応を促進する…つまり、 最小限のエネルギーで反応を促進し、必要なエネルギーが少なく済みます。
よって、活性化エネルギーは小さくなります。

(答え) ✖ 小さく
酵素は、活性化エネルギーを小さくすることで化学反応を促進します。

酵素の活性中心には触媒部位と基質結合部位とがある?

酵素の活性部位の形状は基質結合に応じて、連続的に変化します。
基質結合部位には基質特異性がみられ、構造、更には、酸性または塩基性、親水性または疎水性、正帯電、負帯電または中性など様々な性質の中で、一致するものしか結合ができないようになっています。
一方、触媒部位は変化するため、別の物質が結合し阻害を起こす可能性もあります。

(答え) 〇

ホロ酵素は、酵素分子から補因子を除去したタンパク質部分をいう?

そもそも、補因子とは、酵素の働きに必要な非タンパク質の単体や化合物のことを指します。
タンパク質が持っていない性質を、補因子が結合することで補います。
補因子は、補酵素と金属イオンに分類されます。
補酵素とは、酵素の働きに必要な低分子量の有機化合物です。

アポ酵素とは、それ自身に酵素の働きを持っていない酵素のことで、アポ酵素に補因子が結合することで、はじめて、酵素の働きを持つことができます。
この酵素としての働きを持つ酵素のことを、ホロ酵素といいます。
よって、ホロ酵素=アポ酵素+補因子 ということになります。

(答え) ✖ アポ酵素
アポ酵素は、酵素分子から補因子を除去したタンパク質部分を言います。