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電子伝達系はミトコンドリアの外膜で反応が進む?
電子伝達系はミトコンドリアの内膜で反応が進む代謝となっています。
解糖系とクエン酸回路で生じたNADHやFADH₂から放出された電子が電子伝達系を通ることで、H⁺が膜間腔に放出されます。電子は最終的にH⁺やO₂とともに水を生成します。放出されたH⁺がATP合成酵素を通過する際に、グルコース1分子当たり最大34分子のATPが生成されます。
反応式は次のように表すことができます。
10(NADH+H⁺)+2FADH₂+6O₂→12H₂O+10NAD⁺+2FAD+34ATP
(解答)✖ 内膜
電子伝達系はミトコンドリアの内膜で反応が進みます。
酸素呼吸の電子伝達系にはシトクロムが関係しない?
シトクロムとは、ヘモグロビンと同様にヘム鉄を含むタンパク質であり、主に酸化還元機能を持っています。ミトコンドリアの内膜にも存在しており、電子伝達系に関わっています。
以下、説明は英語になりますが、電子伝達系について理解の助けになるのではと思い掲載しています。
(解答)✖ 関係する
酸素呼吸の電子伝達系にはシトクロムが関係します。
解糖系と電子伝達系により1分子のグルコースが完全酸化すると、24分子のATPが生成される?
それぞれの反応式から、理論的にはグルコース1分子あたり、好気呼吸(クエン酸回路と電子伝達系)では36ATPが得られますが、嫌気呼吸(解糖系)では2ATPしか得ることができません。
(解答)✖ 38
呼吸により1分子のグルコースが完全酸化すると、38分子のATPが生成されます。