生体エネルギー(解糖系・クエン酸回路・電子伝達系)

解糖系とはグルコースがピルビン酸または乳酸にまで分解される代謝経路で血液中において反応が進む?

解糖系は細胞質で10種類の酵素の働きによって進む代謝反応です。
グルコース1分子は、脱水素反応などによって2分子のピルビン酸に分解されます。この過程で、ATPが2分子生成されます。
この反応式は次のように表すことができます。

C₆H₁₂O₆+2NAD⁺→2C₃H₄O₃+2(NADH+H⁺)+2ATP

(解答)✖ 細胞質中
解糖とはグルコースがピルビン酸または乳酸にまで分解される代謝経路で細胞質中において反応が進むことを指します。

解糖系を表す化学反応式は C₆H₁₂O₆+2ADP+2Pi→2C₂H₅OH+2CO₂+2ATPである?

解糖系の反応式については、上記『解糖とはグルコースがピルビン酸または乳酸にまで分解される代謝経路で血液中において反応が進む?』の解説をご参照ください。
アルコール発酵とは、酵母菌を用いて進む反応で、パンや酒の製造に用いられます。

(解答)✖ アルコール発酵
アルコール発酵を表す化学反応式はC₆H₁₂O₆+2ADP+2Pi→2C₂H₅OH+2CO₂+2ATPです。

クエン酸回路はグルコースを生成する代謝である?

クエン酸回路ミトコンドリアのマトリクス(マトリックス:内膜の内側にある空間)で行われる代謝です。ピルビン酸が、脱炭酸反応と脱水反応によって完全に分解されます。

反応式は次のように表すことができます。

2C₃H₄O₃+6H₂O+8NAD⁺+2FAD→6CO2+8(NADH+H⁺)+2FADH₂+2ATP

このようにピルビン酸からNADH・FADH²が生成される代謝反応となっています。

(解答)✖ NADH・FADH²
クエン酸回路はNADH・FADH²を生成する代謝です。

クエン酸とはcAMPとオキサロ酢酸が結合した物質?

上記『クエン酸回路はグルコースを生成する代謝である?』の解答をご参照ください。クエン酸回路アセチルCoAオキサロ酢酸縮合反応を起こしたことで反応が進んでいきます。

(解答)✖ アセチルCoA
クエン酸とはアセチルCoAとオキサロ酢酸が結合したものです。