ビタミンの欠乏症や活性型への変換

ビタミンB12は、体内でFADとなる?

ビタミンB2であるリボフラビンの化学構造は以下になります。

補酵素としてエネルギー代謝に関わるFAD(フラビンアデニンジヌクレオチド)の化学構造は以下となり、リボフラビンとの類似点が確認できるかと思います。以下の2題にも共通しますが、ビタミンにリン酸や核酸が付加されて大きな構造体になっていることが特徴です。

(解答)✖ ビタミンB2
ビタミンB2(リボフラビン)は体内でFADとなります。

ビオチンは、体内でNADに変換される?

ナイアシンとはビタミンB3、ニコチン酸の別称です。以下が化学構造になります。

NADとはニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチドの略称です。生物界では有名な補酵素となっています。ニコチンアミドモノヌクレオチドとアデノシン1リン酸からなっています。以下が化学構造ですが、右上の部分が共通することがわかるかと思います。

(解答)✖ ナイアシン
ナイアシンは、体内でNADに変換されます。

ナイアシンは、補酵素Aの構成成分である?

パントテン酸の化学構造は以下になります。

補酵素Aの化学構造は以下になります。左側の部分が共通していることが分かるかと思います。

補酵素Aとは別称CoAとも表します。この名称だと記憶にある方も多いのではないでしょうか。生物で学んだであろうアセチルCoAなどです。よって、働きとしては、糖質、脂質、アミノ酸代謝などです。
パントテン酸自身には、善玉コレステロールを増やすなどといった症状があります。ちなみにパントテン酸の名称の由来ですが、ギリシャ語で「いたるところにある」といった意味です。その意味の通り様々な食品に含まれています。

(解答)✖ パントテン酸
パントテン酸は補酵素Aの構成成分です。

【参考資料】
ビタミネ パントテン酸の効果・効能 https://vitamine.jp/bita/pan.html