脂質の生化学的な特徴

中性脂質は生体膜の主成分である?

生体膜の主成分は中性脂質ではなく、リン脂質が主体です。加えてコレステロール等のステロイド化合物も重要な構成成分です。

(解答)✖ リン脂質
リン脂質は生体膜の主成分です。

リン脂質は脂肪酸、長鎖アルコール、リン酸を分子内に持つ?

グリセリン1分子に高級脂肪酸2分子とリン酸1分子がエステル結合したもののリン酸にアルコールが更に、エステル結合したものをリン脂質といいます。

(解答)✖ 長鎖アルコールは持たない
リン脂質は脂肪酸、リン酸を分子内に持ちます。

【参考資料】
リン脂質の構造や種類 化学のグルメ https://kimika.net/y2phospholipids.html

ステロイド化合物には胆汁酸・ステロイドホルモン・酪酸が含まれる?

ステロイドとは、動物や植物が体内で自ら作り出し、ホルモンとしても利用している化合物で、糖質コルチコイドやアナボリックステロイド、性ホルモンなどがステロイドといわれます。ほとんどの動植物で生合成されます。
例としては、コレステロール、胆汁酸、ビタミンD、ステロイドホルモン等があります。

(解答)✖ 酪酸は含まれない
ステロイド化合物には胆汁酸・ステロイドホルモンが含まれます。

中性脂肪の構成成分は高級アルコールと脂肪酸である?

グリセロールと脂肪酸が結合して「中性」を示すので、中性脂肪と言われます。中性脂肪の脂肪酸はグリコーゲンと共に細胞のエネルギーの源となるので、主に心臓(心筋)や骨格筋、肝臓において消費されます。

(解答)✖ グリセロール
中性脂肪の構成成分はグリセロールと脂肪酸です。